2015/09/29

平野公崇「ミレニアム」

ということで、改めてレビューを。

このアルバムの発売は2000年…15年前である。仮に今、こういったアルバムを留学帰りの若手サクソフォン奏者が発表したら、きっと驚かされるに違いない。15年前にこのアルバムが発売されたときの衝撃は、それはそれは大きいものであったのだろう。デビューアルバムにして、伝統的なフランス音楽には見向きもせず、現代作品("現代モノ"と一括りしてしまうことすらも意味を成さないが)を集めるという異色さ。選曲だけで奇をてらうだけではなく、演奏そのものも技術的な裏付け、そして覇気に満ちている。

磯田健一郎「Millennium」
Christian Lauba「Balafon」
Steve Reich「Reed Phase」
Christian Lauba「Tãji」
磯田健一郎「Another Millennium」
Duncan Youngerman「Ice Man」
Christian Lauba「Jungle」
Duncan Youngerman「Dragon Man」
Christian Lauba「Vir」
Terry Riley「Tread on the Trail」
磯田健一郎「Millennium(reprise)」

ロバ作品が日本で広く知られるようになったきっかけはこのCDではないだろうか。同時に、この頃平野氏が日本で同作品群を頻繁に演奏した時の衝撃は相当なものだったと伝え聞く。私も2003年にサクソフォーン・フェスティバルで「バラフォン」「ジャングル」を平野氏の演奏で聴き、あまりのショックで思わず楽譜を買ったことが懐かしく思い出される。今聴くと、若干吹き飛ばし気味の箇所も散見されるのだが、まるで作曲されたばかりの作品を初演するかのような強烈な気合が感じられ、耳が引き寄せられてしまう。

平野公崇氏以外の演奏者も素晴らしい。デュオ作品(Youngerman「Ice Man/Dragon Man」他)では、アルテ・クァルテットにも参加するサッシャー・アームブリュスター氏が、そしてRiley「Tread on the Trail」では、大石将紀氏、大城正司氏、大和田雅洋氏が参加している。

2015/09/27

アンサンブルの練習

10月の本番向けの練習@小岩。練習場所の小岩図書館はとても新しい施設で、充実した設備に驚いた。

演奏曲目は、5重奏が鈴木英史編「フォスター・メドレー」、本多俊之「ひだまり」他、4重奏がフラッケンポール「ラグタイム組曲」など。私自身の指回しや跳躍コントロールの錆び付き具合がひどいが、しかしこれはリハビリしていくしかない。

本番は10/17、長野県・諏訪の四賀公民館。

2015/09/26

平野公崇「ミレニアム」を購入

昨日は蒲田で餃子会。美味しかったー。

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餃子会のあと、ふらっと立ち寄ったブックオフで、平野公崇「ミレニアム」の中古盤を発見、950円で購入した。MDか何かで音を全編聴いたことはあったのだが、こうして盤そのものを入手するのは初めて。内容そのものの素晴らしさ、面白さについてはいまさら改めて語る必要はないだろう。ブックレットに載った磯田健一郎氏、前島秀国氏の名調子が読める、というのもありがたい。

2015/09/24

ドメイン異常から復活

ドメイン異常復活。

その昔、ブログに導入した3rdベンダ製のスクリプトがあり、そのスクリプトはオンライン上のURL上のコードを参照していた。そのスクリプトの置き場が、どうやらサービス終了し、さらにドメイン消滅してしまったようなのだ。そのスクリプトを導入したこともすっかり忘れていたため、なぜそんなドメインに飛ばされるのかわからず、kurisaxo.blogspot.comがなくなったかと超焦ったのだった。

結局、本ブログのレイアウトHTMLコードを眺めてタグに囲まれた当該コードのリファレンスを発見、削除して事なきを得た。

ドメイン異常?

ブログの調子がおかしい。

投稿はでき、またアクセスするとブログの内容も一瞬表示されるのだが、知らないサイトに飛ばされて"This domain is expired. If you're the owner, you can renew it." というメッセージが表示されてしまう。これまであまり当たったことのない状況のため、困惑中。

どうすれば復旧できるのだろうか…いろいろ試してみないと。

2015/09/23

Classical & Pop Music x Saxophone Quartet

連休の最終日、小林さん、赤木さんらが参加する四重奏の演奏会に伺った。そういえば、小林さんがカルテットの中でソプラノを吹いているのを見るのって初めてだな。

【Classical & Pop Music x Saxophone Quartet】
出演:小林正憲、赤木俊祐、藤井洋一、納富麦
日時:2015年9月23日(水曜・祝)14:00開演
会場:名曲喫茶カデンツァ
プログラム(うろ覚え):
L.ハーライン - 星に願いを
J.S.バッハ - イタリア協奏曲より第1,3楽章
久石譲 - ジブリ・メドレー
J.B.サンジュレ - 四重奏曲第一番より第1,4楽章
樽屋雅徳 - マゼランの未知なる大陸への挑戦
M.ジャクソン - Bad
M.ディヴィス - So What
黒人霊歌 - 聖者の行進
高橋宏樹 - アルルのサックス展覧会
菅野よう子 - 花は咲く
C.コリア - ラ・フィエスタ
アンコール1曲目なんだっけ?
M.ジャクソン - Man in the Mirror(アンコール)

※プログラム冊子等がなかっため、プログラムや順番はうろ覚えにて失礼。

サロンコンサートくらいの気合いで伺った所、まさからの2時間構成のフル・リサイタル並の内容、演奏も一切手抜きなしだった。アレンジ作品のほとんどを、オリジナルのアレンジで固めるあたりにもこだわりを感じる。MCを聞く限り、これはどうやらバリトンを演奏されていた納富麦さんの手によるものが大半(全部?)を占めていたようで…また、そのアレンジも、かなり手の込んだ内容で、お馴染みの曲であっても、どのような響きが飛び出すのだろう?というワクワク感の中で聴き進めていくこととなった。アレンジの対象は「星に願いを」や「ジブリ・メドレー」くらいならわかるが、まさかのマイルスやチック・コリア作品、果てはマイケル・ジャクソン、どころか、最後には樽屋氏の吹奏楽作品までと、恐れ入る。

演奏は、アンサンブルとしても、各奏者のプレイも、どれも見事だったが、赤木さんのアルトの音やフレージング、凄かったなあ。少し深めで細かいヴィブラートを伴った演奏スタイルで、サクソフォンという楽器なのになぜこんなに純粋に美しいと思えて、嫌味に聴こえないんだろう(他の方の演奏が嫌味だった、ということではないよ)。いやはや、聴き入ってしまった。

クラシックのレパートリーが、いかにも一番有名なの持ってきました、という感じだったのが(演奏が良かっただけに)ちょっと残念だったので、もうちょっと玄人受けするやつもぜひ1曲くらいお願いしますm(_ _)m

プログラム冊子の整理

社会人になってから聴いたコンサートのプログラム冊子は極力保管してある。保管してある…とは言っても、雑多な感じでどさどさっとダンボール箱に放り込んであるような形であったため、引っ越しを機に日付順にクリアファイルへと入れていくことにした。

順番がバラバラ、ということで丸一日作業ではあったが、なんとか完了(作業は先々月完了していたのだが、ブログネタにし忘れていた)。最初1冊辺り40ポケットのクリアファイルを6部用意したのだが足らず、さらに1冊足してようやく収まった。2009年4月5日のSaxofono Rossoの演奏会を先頭に、250以上の演奏会のプログラム冊子が整列。いくつかの演奏会については、チケットやチラシも出てきたので、同じポケットに入れてある。今後は、チケットやチラシも極力保管しよう。

こうして眺めると圧巻。20年位継続して集めたら、面白い資料になりそうだ。

2015/09/22

好きなプログレアルバム三選

私はそれほどプログレッシヴ・ロックの世界を深く知っているわけではないのだが、浅い知識なりに好きなアルバムは存在する。そのトップ3をご紹介。おそらく、誰にでも聴きやすいアルバムではないかと思う。

King Crimson「Red」
「キング・クリムゾンなら『In The Court Of The Crimson King』じゃないの!?」という声が聞こえてきそうで、実際私自身もそちらのアルバムも大好きなのだが…初期のアルバムにあった荒削り感が姿を潜め、代わりに精神性がプラスされたようなアルバムだ。このアルバムのわずか5年前には所謂「ロックンロール」が音楽界を席巻していたということを考えると、わずか5年だが音楽の変化というものは恐ろしいものだなと感じる。聴き終えて印象に残るのは叙情性だが、その叙情性とともに相反して異常なほどにテクニカルな即興パートが共存する、そんなギャップにグッと来るものだ。冒頭インスト曲の「Red」の分厚くヘヴィなサウンドに驚いていると、とたんに「Fallen Angel」のメロウな旋律線に驚かされる…のだがサビではフリップのギターによって印象がぶっ壊される。最終曲の「Starless」は、じっと耐えるような静謐な繰り返しから、突然の爆発にオーボエ、サックス(ファースト・アルバムで活躍したイアン・マクドナルドが再参戦している)も加わり未知の爆走サウンド。そのまま壮大な大団円を迎える。King Crimson - Red

Yes「Close to the Edge」
邦題は「危機」。超大曲のタイトル曲「Close to the Edge」では、もはや何をやっているのかわけがわからない冒頭部から、テーマの出現、そして荘厳なオルガンサウンドからの爆速テクニカルソロなど、もはやこの曲だけでお腹いっぱいというか「プログレってこんな感じ」感を万人に伝えられるのだから凄まじい。また、牧歌的なメロディのはずなのに妙にヘヴィ&グルーヴィな「Siberian Khatru」も、変則的な拍の中に耳に残るリフが幾度と無く織り込まれる面白さがある。最終部の怒涛の繰り返しはいつ聴いても興奮させられるものだ…フェードアウトしつつ演奏される、クリス・スクワイアのベースの面白さ!スティーヴ・ハウのギターの鮮烈なソロ!同じくらいのボリュームの曲に「Fragile」収録の「Roundabout」があるが、「Siberian Khatru」とどちらが好きかと言われるとちょっと迷うが、今ならこちらを選ぶかも。Yes - Close to the Edge

Emerson, Lake & Palmer「Tarkus」
キーボード、ヴォーカル&ベース、ドラムス(パーカッション)という3人組で、編成としてかなり特殊ではあるのだが、初めて聴いた時はキース・エマーソンのキーボード(ムーグ・システム)の多種多様な音色、そしてタイトル曲の圧倒的構成感にやられてしまったものだ。実は私のプログレの入り口はこの「Tarkus」であり…そんなこともあり、思い入れが強いアルバム(その辺の経緯は以前ブログに書いた)。静謐で神聖な序奏部分からなだれ込む「Eruption」のグルーヴ、「Manticore」のスピード感、「Aquatarkus」のどこか人を喰った感じなど、ジャケット内部のストーリー絵柄と相まって、病みつきになった。アルマジロ戦車かわいいよアルマジロ。あまりに病みつきになりすぎて、演奏したこともある。ちなみに、タイトル曲以外はなんだか軽くてあまり聴く気にならない。Emerson, Lake & Palmer - Tarkus

三選と言いながら、セレクションがベタすぎてちょっと恥ずかしい。ぜんぶブリティッシュだし。まあ所詮「ニワカ」なので…ということでお許し願いたい。あまりクラシック・サクソフォン以外にかけられるお金や時間や精神的余裕もないもので。「Fallen Angel」「Starless」「Siberian Khatru」あたりは、ぜひいつか演奏もしてみたいくらいだ。

オーケストラ・ウィル第7回定期演奏会

昨年に伺って以来2度目のオーケストラ・ウィル。秋休みの中日ではあるが、なかなかの客入り。

【オーケストラ・ウィル第7回定期演奏会】
出演:オーケストラ・ウィル、佐々木雄一(指揮)
日時:2014年9月22日 14:00開演
会場:つくば市ノバホール
プログラム:
W.A.モーツァルト - 歌劇「後宮からの逃走」序曲
Z.コダーイ - ハンガリー民謡「孔雀」の主題による変奏曲
D.ショスタコーヴィチ - 交響曲第5番ニ短調

本日の白眉は、やはりショスタコーヴィチだ。大編成から生み出される迫力のサウンドは否応にも観客を興奮させ、また弦楽器や木管楽器を中心とした弱音部における集中力も見事であった。構成感という意味で、各箇所のドラマ性(メリハリ)がとても良く伝わってくる、佳演だ。作品として…こうして聴いてみると、わかり易い作品であることに間違いない。わかり易い内容で芸術性を高めることって難しいと思うのだが、そこはショスタコーヴィチの天才性だろうか。ティンパニは大学時代から知っているパーカッションの名手、じろーさん。鬼気迫る演奏で、要所の響きを見事にまとめていた。また、ピアノのT氏はチェレスタをも兼務。第1楽章や第3楽章の弱音とのアンサンブル、さすがのタッチで魅了したのだった。

コダーイは吹奏楽畑の人間にはお馴染みの作品。主題の展開が素晴らしく、ただしそれはイコール、アンサンブルとしての難しさに繋がるのだが、こちらも熱演だ。中間部の見事すぎるフルートソロには、驚嘆。ショスタコーヴィチにしろ、コダーイにしろ、昨年の伊福部昭作品の演奏でも感じたのだが、ナショナリズム的雰囲気を湛えた作品がぴったり来るのだろうか。モーツァルトよりも格段に演奏者のテンションや集中力が違うようにも思える。弦楽器パートは、細かい音が潰れてしまうことが時々あるのだが、音程感という点で、昨年より相当聴きやすくなった気がした。現状にとどまらず、発展を続けるオーケストラって良いなあ。自分も頑張らにゃあ(最近はむしろ後退しているのでは…と汗)。

いやはや、素敵な時間を過ごすことができた。また聴きに来ようっと。

2015/09/21

荒木浩一氏の2枚組CD

サクソフォンの荒木浩一氏、そしてハープ奏者の荒木真子のデュオ演奏のCDがリリースされたそうだ。フランス音楽、バロック音楽を取り上げた2枚組。小品が中心ながら、サンプルの演奏を聴くと、なかなか鮮烈な演奏が展開されている雰囲気があり、これは面白そうだ。

調べた限り、通常の入手経路には乗っていなさそうなのだが、以下のメールアドレス(出版社)から問い合わせすれば大丈夫かと思う。
info@happy-heart-company.com

(以下、曲目情報はYouTubeサイトからのコピペ)

フランス音楽 Disc1
・亡き王女のパヴァーヌ(M.ラヴェル)
・シシリエンヌ(G.フォーレ)
・タイスの瞑想曲(J.F.マスネ)
・海辺にて(C.オベールサー)
・間奏曲(J.イベール)
・フランス組曲(P.M.デュボア)
・ジムノペディ(E.サティ)
・幻想曲(G.フォーレ)
・夢のあと(G.フォーレ)

バロック音楽 Disc2
・アリア(J.S.バッハ)
・無伴奏フルートパルティータ(J.S.バッハ)
・アリオーソ(J.S.バッハ)
・無伴奏チェロ組曲第2番(J.S.バッハ)
・パッサカリア(G.F.ヘンデル)
・ソナタ(L.ヴィンチ)

Norbert Nozy氏の写真の数々

1985年から2003年までベルギーのギィデ交響吹奏楽団のバンド・ディレクターを務め、同吹奏楽団の演奏技術の飛躍的発展に貢献したノルベール・ノジ Norbert Nozy氏。作編曲家や、サクソフォン奏者としての活躍も目覚ましい。

氏のまとまった写真の数々を、Royal Band of the Belgian Guidesの公式Facebookページがアップしていたのでご紹介。貴重な写真の数々(というかそれ以前に、ノジ氏ってどんな顔、と言われた時にぱっと思い浮かばない)であり、多くの方に知られてほしい資料だと思った。指揮者としての写真以外に、サクソフォン奏者としての写真も豊富である。

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.413707878694156.101439.410429845688626&type=3

ふと思い出したが、Rene Gailleyから出ていたノジ氏がギィデ交響吹奏楽団をバックにして吹いた録音、今ではもう手に入らないのだろうか。ぜひ聴いてみたいものだが…。

関山幸弘 定年&還暦記念コンサートより

7月に開催された「関山幸弘 定年&還暦記念コンサート」の模様がYouTubeにアップロードされつつある。この演奏会には、サクソフォン奏者の小串俊寿氏がゲスト出演しており、関山氏とともに吹奏楽をバックにダブル・コンチェルト形式で演奏したのだが、昨日その演奏が映像でアップされた。演奏曲目は、J.カーン「煙が目に染みる」。バックバンドは畠田貴生指揮東海大学付属高輪台高等学校。

ソリスト2名とも、圧倒的な「音」の存在感を放つ。ヴィブラートひとつ、フレーズひとつ、すべてが強烈である。強力な地力に、さらに経験の数々が積み重なった、なかなか聴くことのできない演奏であろう。



冒頭のMCも良い。2人の出会い等について、話題となっている。

Chromecastのすゝめ

「YouTubeほか、何種類かの動画サイトをテレビに映すためのガジェット」である。家庭内Wifi LAN経由でスマートフォンやPCから操作してムービーを選択、アイコンをポチることで、Chromecast側で再生が始まる、というもの。スマートフォン等はあくまでもリモコンとして動作し、Chromecastは自律的にネットワークからのデータの取得やデコードを行う。

機能だけ聞くと、いまいちその面白さがピンと来ないのだが、昨年8月に購入しかなり頻繁に使っている。この便利さ、使ってみないとわからない感を伝えるのは難しい…。大きな画面でYouTubeを観たい時、友達同士で集まった時に、また、同居人に、お気に入りのYouTube動画を観せたい時って、稀にあるものだと思うのだが、そういった時にとにかく便利なガジェットなのだ。非常に安価に(4000円前後)手に入れられる
、というのもポイント高し。

ちなみに、9/29には後継機(Chromecast 2)が発表される予定とか。今からであれば、そちらを待つほうが良いかもしれない。

今日は一日プログレ三昧 The 4thが放送中

プログレマニアのためのNHK-FMの番組「今日は一日プログレ三昧」の第4回放送となる「The 4th」が放送中だ。敬老の日だからか…?(なんか違う)

私自身も、プログレッシヴ・ロックに対してそこまで深い知識を持っているわけではないのだが、知っている名前が出てくれば楽しいし、管楽器や弦楽器をもフィーチャーしたサウンド、見事な構成感、未知の響きなど、聴いてとにかく楽しい音楽だ。また、ツイッターのタグ上でかわされる言葉の数々が楽しい。

https://twitter.com/hashtag/nhkfmprog?

それにしてもこの番組、私はいつも「え?今日やっていたの?」「え?今やってるの?」という形で発見する。事前に知ることはできないものか。。。

…今日は楽器の練習をしようと思ったのだが作戦変更。「プログレ三昧」を聴き、ハッシュタグを画面の傍らに流しながら、物書きの仕事に没頭することとした。

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(追記)

気になった曲達:
BUBU「El Cortejo de un Día Amarillo」…雑多感はんぱない、Discusの「Anne」思い出した。サックスも大活躍
JETHRO TULL「Living in the Past」…ジェスロ・タルって、そういえばあまり聴いていなかったなあ
Salle Gaveau「Pointed Red」…ピアソラ好きなら要チェック。プログレッシヴ・タンゴ的な?
aksak maboul「A Modern Lesson(Bo Diddley)」…変態
Mike Oldfield「To France」…叙情性が良い

2015/09/18

上野耕路&ヒズ・オーケストラ「ビッグバンド・ルネサンス」

久々、室内オーケストラ編成による上野耕路氏のライヴ!この編成でのステージは2年ぶりとのことだ。これまで、ピアノ独奏やコンボで聴いたことはあったもが、大編成のライヴは初めて。仕事がおして大遅刻、なんとかファーストセットの途中から滑り込んだ。

【BIG BAND RENAISSANCE Koji Ueno and His Orchestra】
出演:上野耕路(pf)、佐々木理恵(fl)、秋山かえで(cl)、曽根美紀(asax)、小池裕美(tsax)、矢島恵理子(bsax)、田澤麻美(tp)、国木伸光(tub)、服部恵(mrb)、中島オバヲ(perc)、杉野寿之(drs)、真部裕(vn)、島津由美(vc)、谷嶋ちから(drs)、清水万耶子(vo)、久保田慎吾(vo)
日時:2015年9月17日 20:00開演
会場:六本木Super Delux
プログラム(すべて上野耕路作品):

1st Set:
(途中から到着したため曲わからず)
チャチャ
(タイトル失念…ロッカバラードっぽい曲)
ピグミー(太田螢一の人外大魔境」より)
Serius B
Oil Barons and Cattle Dukes
Archaeopteryx and Compsognathus

2nd Set:
Escape from Soft Clock
Cosmic Radio
Hypno-masses
Interlude
ソヨンのテーマ(映画「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」より)
1979
Canis Major
This Planet is Earth

アンコール:
Multiplication(映画「俺俺」より)
Groucho Marx's Economics
(タイトル失念…ロッカバラードっぽい曲)

※セットリスト、間違いがありましたら教えて下さい…

上野耕路氏の音楽の特徴は、最初のワンフレーズを聴いただけで「あ、これは上野耕路の曲だ」と分かることだ。和声、フレーズ、楽器法による特徴的な響きに魅せられて、昔からとても好きな作曲家のひとりである。あまりに上野耕路氏が作る響きが好きすぎて、氏がサクソフォンのために書いた「N.R.の肖像」「サクソフォン四重奏曲」を、楽譜を直接借りに行って演奏(アルモSQ以来の蘇演だったはず)したことがあるのも良い思い出。

その魅惑の響きは大編成においても健在…「ビッグバンド・ルネサンス」とはよく言ったものだ。それどころか、より特徴づいた響きとして迫ってくるから驚かされる。ポピュラー、ジャズ、ロック、クラシックの境界線を自由に飛び回りつつ、往年の映画音楽のテイストを加えた不思議な響きの数々は「ジャンル」という言葉を使う必要がなく、他の何物でもない「上野耕路の音楽」だ。音楽家が、自分のオリジナルの響きを持つことは、いかに難しく、いかに素晴らしいことか!

話が逸れたが、本日のライヴ、演奏者の皆様の万全のサポートが素晴らしく、超難易度(さりげなく恐ろしく細かいフレーズが要求される)の楽譜の数々を見事に曲として体現していた。ヴォーカルのお二人の弾けっぷりも面白いなあ。CGアーティスト庄野晴彦氏が制作した映像とともに演奏された作品群は、その映像のインパクトも大きく、また作品も「Sirius B」からピックアップされており、楽しく聴いた。「人外大魔境」からの作品や、「Polystyle」からの作品、また、自作の映画音楽も取り上げられており、本当に素敵な時間を過ごしたのだった。

ビッグバンド・ルネサンス、かくあるべし!

上野耕路氏の独特のMCも、渋谷ラストワルツ以来で、なんだか楽しかった。

終演後、久々に上野耕路氏と短かったがお話できた。なぜか、その昔、ロイヤルホストでギョーム・ド・マショー「ダヴィデのホケトゥス」について話したことを思い出す。また、出演者の曽根美紀さん(2013年の高松以来かも、今日はメタルマウスピース!)や、小池裕美さん(ストラスブールでお会いしたのだ)とお話できたのも嬉しかったなあ。

缶バッジ買ったよ。わーい!あと、初めて見たトリオのCD「Innospheric Call」をゲット。大好きな「ユーフォルビア」が入っている。

2015/09/14

しらこばと音楽団@リレー・フォー・ライフ・ジャパンさいたま2015

久々にしらこばと音楽団に参加。ニジマスさんご夫妻、ロッソの田村さんとともに、リレー・フォー・ライフ・ジャパンさいたま2015にて演奏した。

セプテンバー
さんぽ
サザエさん
太陽にほえろ
銀河鉄道999
宇宙戦艦ヤマト
手のひらを太陽に

このリレー・フォー・ライフというイベントは、「がんを患った方々と家族・友人・支援者たちが24時間にわたってトラックを歩くことにより、がん征圧の大切さを社会に訴える("リレー・フォー・ライフ・ジャパン2015 さいたま"公式ページより抜粋)」という趣旨のイベントだ。ちなみに、やはり同じしらこばと音楽団にて、2010年にも参加したのだが、その時よりも参加者も増えたような感じがする。こういった催しを知る人の輪が少しずつ広まっていくのは、喜ばしいことだ。

百戦錬磨もニジマスさんご夫妻&ロッソ田村さんとの演奏は楽しく、久々の本番をとても楽しんだのだった。関係者のみなさま、ありがとうございました。そういえば、埼玉県川口市の私営ご当地キャラ"栗鼠くるみ"ちゃんに会えたのも嬉しかった。

最後の集合写真撮影時の写真。たくさんの人!

サプライズムービー

妻の大学時代の吹奏楽団同期が、妻のためにサプライズムービーを制作したとのことで、完成品を観せていただいた。

私も少し出演させていただいているため、編集中のムービーは少し観せてもらったのだが、その完成品を観てクオリティに驚かされた。そもそも大学時代から、その同期の皆様の団結力・行動力等には驚かされていたが、年を経るに連れそこに専門性…技術力が加わり、もはや商業ベースに乗ってもおかしくないほどの出来上がりになっていた(実際プロフェッショナルの方もおられるのだが)。企画力、編集力、技術力、その他諸々を駆使した、素晴らしい仕事の賜物であった。だが同時に、作り手の皆様も、きっと愉しみながらやっているのだろうな、という雰囲気も伝わってきて、なんだか嬉しくなってしまった。

作成に関わった皆様に、この場を借りて私からも改めて御礼申し上げる次第。

2015/09/13

木村有沙CD発売記念コンサート

木村有沙さんのCD発売記念コンサートへと伺った。まだお互い学生だった頃(8年くらい前だろう)に知り合いになって以来、ソロの演奏を聴くのは初めて。会場は、渋谷駅近くのサロン風会場。以前一度、フルートの発表会を聴くために伺ったことを思い出した。満員御礼の中、開演。

【木村有沙 1stCD発売記念コンサート Moon River】
出演:木村有沙(sax)、寺井真美子(pf)、齋藤綾乃(perc)
日時:2015年9月12日(土曜) 17:00開演
会場:l'ateler by APC
プログラム:
ミシェル・ルグラン - 双子姉妹の歌
ヘンリー・マンシーニ - ムーンリバー
真島俊夫 - シーガル
真島俊夫 - ガーシュウィン・カクテル
クロード・ボリング - ジャジー
エンニオ・モリコーネ - ニュー・シネマ・パラダイス・メドレー
ロベルト・モリネッリ - ニューヨークの4つの風景

CDには比較的軽めの作品が並ぶが、休憩を挟んだ二部構成ということで、内容はフル・リサイタル並。サロンコンサートくらいの気分で伺ったが、良い意味で期待を裏切られることとなった。起承転結の如き選曲の妙があり、様々な作品が並んだが、どんな作品においてもとにかく音が良い。「全音域にわたりニュートラル」とはまた違った、素朴ながら、音域ごとの色気も同居する、なかなか聴いたことのないタイプの音だった。

ちなみに、最初に演奏された「双子姉妹の歌(映画:ロシュフォールの恋人たち)」は、ミシェル・ルグランの作品の中でも際立って好きな曲であるので、とても楽しかったのだった。また、「ニューヨークの4つの風景」は3本のサクソフォンを使い分け、お見事!な演奏であった。ボリングの「Jazzy」も取り上げていたが、これはまた良い選曲だ。これらの作品を、サクソフォン、ピアノ、そしてパーカッションで演奏するのだから、楽しくないはずがない。

ピアノ、パーカッションとともに、トリオ編成で演奏が進む。ピアノの寺井さんは、以前アーニーズスタジオでお会いした縁があったのだが、初めて演奏を聴き、見事な音色の変化、サポートに、聴いていてとても魅了された。ポピュラー風の作品では特に存在感を放つ。パーカッションの方は初めて聴いたが、場馴れしてる感じがあるなあ…抜群の安定感でビートを刻んでいた。

終演後は軽いレセプション。久々にお会いし、おしゃべりする方もいて、楽しい時間を過ごしたのだった。少々飲み過ぎたか…汗。

写真は、帰り際に食べたラーメン。会場の写真を撮影し忘れた(汗)

2015/09/12

Tokyo Rock'n Sax 2nd Live

1st Liveで大変な衝撃を受けたが、今回はさらにパワーアップ。演奏はもちろんとてもカッコ良く、そして曲の指向も個人的にさらに好きな方面へと進み、いやはや本当に楽しく興奮の時間を過ごしたのだった。セットリストは以下のとおり。

King Crimson - 21st Century Schizoid Man
Led Zeppelin - Black Dog
Deep Purple - Pictures of Home
Deep Purple - Bloodsucker
U.K. - In the Dead of Night
上原ひろみ - Time Difference
Led Zeppelin - Immigrant Song
Aero Smith - Walk This Way
Deep Purple - Fireball
Deep Purple - Burn
Yes - Roundabout
布袋寅泰 - バンビーナ(アンコール)

メンバーは松下洋(sat)、山下友教(sa)、東秀樹(a)、加藤里志(t)、丸場慶人(t)、塩塚純(b)、川地立真(b)、田中拓也(bs)、山本真央樹(drs)

開演ギリギリに到着すると、ほぼ満席状態。ステージ至近で聴くこととなった。エフェクタは、アンプリファイとエコーくらいだっただろうか。だがしかし、まるでギターのような鮮烈な、そして種々の音色が降ってくる。1st Liveの荒削り先行型な感じから、ややバランスや音色が見直されていたが、パワーは増大。そんな状態でこの名曲の数々を演奏するのだから、楽しくないはずがない。いろんな作品を聴いていくと、メンバーそれぞれに音作りの役割があるような印象を受ける。そしてドラムスの山本氏も、抜群のプレイを繰り広げた。非常に難度の高いフレーズが時おり織り込まれてくるが、そういった箇所も難なく、高いテンションのまま突き進む。さすが、この世代のトップクラスのメンツが揃っているだけある。

どの曲の演奏も大好きだったのだが、個人的な嗜好としては「Bloodsucker」「Time Difference」「Walk This Way」「Roundabout」が好きだったなあ。特に大好きなYes「Roundabout」の演奏を聴けたのは嬉しかった!ある部分では原曲のグルーヴ感すらも凌駕せんとするような勢いであったことに、驚いた。今度はぜひ「シベリアン・カトゥルー」もやってほしいなあ。一番好きなのは「危機」だが、さすがに大変か(笑)。

次のライヴもぜひ伺いたい。楽しみだ!

2015/09/09

Chandos版「サイバーバード」ピアノリダクション楽譜

先日書いた記事に呼応する形で、小田島航太さんより、小田島さんが所有するChandos版「サイバーバード協奏曲」のピアノ・リダクション楽譜をお貸しいただいた。小田島さんがイギリスに留学している最中に入手したものだそうだ。

表紙には、次のように書かれている。

TAKASHI YOSHIMATSU
CYBERBIRD CONCERTO
FOR SAXOPHONE AND ORCHESTRA
Copyright (excluding Japan) AD1998 Chandos Music Limited.
Chandos House, Commerce Way, Colchester, Essex. CO2 8HQ.
Tel: 01206 225200 Fax: 01206 225201
THIS WORK MUST NOT BE PERFORMED IN PUBLIC IN THIS VERSION BUT ONLY WITH FULL ORCHESTRAL ACCOMPANIMENT

中を開いてみると、きちんとコンピュータで浄書されている。サクソフォンパートのみの楽譜はなし。ピアノリダクションは、Stephen Hoggerという人物の名前がクレジットされている。吉松隆氏によれば、練習用のピアノリダクション楽譜とのことだ。だが、この表紙の注意書きの通り、この楽譜を公の場で演奏することは許されていない。この楽譜の存在を知っている人は少ないが、演奏されないなら無理も無いことである。

曲を聴きながら楽譜を追ってみた。ソロの音形に関しては、なるほど、こういう拍子・音運びだったのか、と思う箇所が多くありつつも、明らかな間違い等も散見され、どういったプロセスを経てこの楽譜が制作されたのか、首を捻ってしまった。

とはいえ、貴重な楽譜であることは間違いがない。小田島さんにはこの場を借りて改めて御礼申し上げる次第。しばらく楽しむことができそうだ。

井上ハルカさんCNSMDP第二課程卒試の映像

井上ハルカさんより、井上さんご自身がパリ国立高等音楽院の第二課程を修了した際の、Prix(卒業試験)の動画を観せていただいた。野平一郎「舵手の書(アルトサクソフォンとメゾソプラノ)」と、フランコ・ドナトーニ「Hot(テナー/ソプラニーノサクソフォンと室内アンサンブル)」の演奏。作品としていずれも素晴らしく、また個人的にとても好きということもあり、楽しんで聴いた。

特に、「Hot」でのアグレッシヴな音楽作りは素敵だ!共演者が若い人たちで構成されているためもあるのだろうが、いくつか聴いた「Hot」の録音の中でもピカいちだ。ダニエル・ケンジーが残した初演ライヴに肉薄する、その勢いやフレッシュさに感銘を受ける。この作品を語るとき、「管理された即興」というある意味矛盾したキーワードが使われるのだが、そのギリギリの箇所のせめぎあい…理性と本能の狭間をバランスよく、集中力を保ったまま突き進んでいくことに、非常に長けた演奏だと感じた。

ちなみに、他の演奏者・曲目については、以下のFacebookイベントページから参照できる。
https://www.facebook.com/events/1438694683053110/

肝心の動画は、限定公開のためここで紹介することはできないのが残念。

同じステージで演奏されたMichael Jarrell 「Résurgences」は公開されており、以下より参照可能。こちらも素晴らしい演奏だ。ちなみにもう一曲、Chris Swithinbank「Something golden in the night」という、サクソフォンとエレクトロニクスの作品も演奏されたようだ。

2015/09/08

「映像の世紀」を観ながら

NHKの名ドキュメンタリー「映像の世紀」デジタルリマスター版の放送がBSで進行中。同世代のご多分にもれず、歴史の授業でこの番組のことを知り、以来ファンであるため、このたびのデジタルリマスター版の放送が嬉しくて仕方がない。

とりあえず第1集を観た。もちろん数々の貴重な映像、例えばリュミエールの撮影した世界初の映像(シネマトグラフ)、1900年のパリ、ヴィクトリア女王の映像、京都の映像等々には見入ってしまうのだが、時おり出てくる軍楽隊の映像…ヴィクトリア女王の葬送行進や、ロマノフ王朝統治300年記念式典の行進…に目が釘付けとなる。もちろん「サクソフォンは映っていないか?」という意味で。

録音として残っているサクソフォンの音で最も古いものは、シリンダーに記録された演奏だと思われるが(どれが最も古い、という特定はできないが、1891年のギルモア・バンドの録音が残されている。サクソフォンを吹くのはエドワード・ルフェーブル)それでは、映像に残されているサクソフォンで最も古いものは、どのような映像なのだろうか。そして、音声つきの映像に残されているサクソフォンで最も古いのは、どのような映像なのだろうか。

研究のテーマとしたらきっと面白いだろう。想像するに、ダンス・バンドや、軍楽隊の類ではないかな、と思っているのだが、果たして。

2015/09/06

オーバーホール完了と、練習

小田桐工房にお願いしていた、テナーサクソフォンのオーバーホールが昨日完了した。オーバーホールをお願いしたテナーサクソフォン(Selmer Reference 54)は、高校3年生の頃に親に買ってもらった楽器で、12年以上に渡って使い続けているのだが、これまで一度もオーバーホールに出したことは無かった。先日のヨーロッパ演奏旅行の後、しばらく演奏機会が無いのをチャンスとばかりに速攻でオーバーホールを依頼したのだった。オーバーホールのタンポ総入れ替えに伴い、レゾネーターをプラスチックブースターからメタルへと変更してもらった。

明けて本日、10月の長野県の四賀公民館における演奏の曲決めだったのだが、早速鳴らしてみた。実際遠くでどう聴こえているかは分からないのだが、手元では鳴り方がとても整然としたような感覚がある。調整という意味ではもちろんいつも通りのパーフェクトさ、素晴らしい。この感覚がとても面白く、ずっと吹いていたかったのだが、1ヶ月半も吹いていたなかったためすぐに口が痛くなってしまい…これは少しずつリハビリしていこう。仕事が繁忙期であり平日になかなか時間を取るのは辛いのだが、幸いシルバーウィーク中は時間があるので、上手く時間を使って練習していきたい。

コングレスの記事書き進行中

某管楽器系雑誌に掲載用の、サクソフォン・コングレスのレポート記事を準備している。

まずは草稿で12000字を一気に書き、そこから構成を整えつつ8000字程度に減らしていく作業の真っ最中。ひたすらコンサートレビューを書けば良いなら楽だが、それが連続すると単調になってしまう。いかにして、最後まで読み手に興味を持ってもらえるか…というポイントに腐心しながら書き進めている。

締め切りは9/15だが、ようやく終わりが見えてきた。発売されたらまたお知らせする予定。

2015/09/02

サイバーバードの公式ピアノ・リダクション版制作中とのこと

吉松隆氏のブログ記事で知ったのだが、氏の代表作のひとつであり、サクソフォンにとって重要なレパートリーのひとつでもある「サイバーバード協奏曲」の、作曲家自身によるピアノ・リダクション版の制作が進行しているそうだ。

http://yoshim.cocolog-nifty.com/tapio/2015/09/pianoreduction-.html

何年も前になるが、Chandosの非公式ピアノ・リダクション版…非公式、というと少し語弊があるかもしれない…が某海外掲示版の話題をさらったことを思い出した。対して、こちらは、当たり前だが正真正銘の公式版となるようだ。

「サイバーバード協奏曲」の響きは、あの雄大なオーケストラパートがあってこそとも思うが、オーケストラはなかなか用意できないし、レンタル譜も高いし…ということで、気軽に取り組めるピアノ・リダクション版は歓迎すべきだと思った。また、作曲者自身の手により、どのように響きが生まれ変わるのかが気になっている。

気になるのは、誰が初演するか、ということだ。須川展也氏である可能性は高いが、きっかけについては2つ前のブログ記事に書かれているが、依頼元については書かれていないため(自発的という可能性もあり?)、確定的なことがわからない。楽しみに待ちましょう。