2015/05/11

指揮者クリュイタンスとミュールの共演記録

指揮者アンドレ・クリュイタンス氏とシガード・ラッシャー氏の共演記録があるんだったら、マルセル・ミュール Marcel Mule氏との共演記録だってきっとあるだろう!と思って調べた所、見つけた。

Le 20 mars 1948, le saxophoniste Marcel Mule et la pianiste Lucette Descaves sont les solistes respectivement de la Ballade pour saxophone d'Henri Tomasi et de la Rhapsodie concertante de Jacques Thiérac. Le Musicien dans la cité d'Yves Baudrier et Espana d'Emmanuel Chabrier complètent le programme.

本文ならびにクリュイタンス氏の演奏記録によると、ミュール氏演奏のトマジ「バラード」を演奏したとのこと。肝心の、どこのオーケストラとの共演か、については、参照先の電子書籍が抜粋のため情報が途切れてしまっていたのだが、別の書籍、D. Kern Holoman著「The Societ́e ́des Concerts Du Conservatoire, 1828-1967(リンク先は抜粋版の電子書籍)」に対応する記述を見つけた。(この書籍のタイトル通りなのだが)パリ音楽院管弦楽団との共演だったようだ。

...three years later, the last appearance of the Société des Concerts du Conservatoire in its venerable old hall. On this occation, 20 March 1948, André Cluytens conducted an all-French program: Yves Baudrier's Le Musicien dans la cité, Marcel Mule in Tomasi's Ballade for Saxophone, Lucette Descaves in a Rapsodie concertante of Thierac, and the Espana Rhapsody of Chabrier.

ミュール、クリュイタンス、ソシエテ(パリ音楽院管弦楽団)による、トマジ「バラード」。そんな演奏を聴くことができればと、夢見ることはあったけれど、実際にその取り合わせが実現していたとは知らなかった。きっと素晴らしい演奏だったのだろう…!

ちなみに、同一のコンサートにピアノのリュセット・デカーヴが登場していることにも驚いた。ジョリヴェ「ピアノ協奏曲」の録音(共演はエルネスト・ブール指揮のシュトゥットガルト放送交響楽団)でよく知っている。

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