2015/02/28

先週末の仙台

原稿の締め切りに追われて、すっかり書くのが遅くなってしまったが…。

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先週末、2/21-22と、仙台へ伺った。かつて、大学時代の吹奏楽団で一緒に演奏した一人からお招きいただいて、とある中学校の吹奏楽部のサクソフォンパートの指導、ならびに皆様の前で演奏してきたのだ。フルート、サクソフォン、ピアノという編成で、下記のようなプログラム。

伊藤康英 - 琉球幻想曲(sax4, pf)
R.インガム - マルコム夫人のリール(sax4)
伊藤康英 - 木星のファンタジー(fl, pf)
R.ピーターソン - トリオより第3楽章(fl, sax, pf)
A.メンケン - ホール・ニュー・ワールド(sax2, pf)
菅野よう子 - 花は咲く(fl, sax4, gt, pf)

中学生の方々の驚きの眼差しに、自分の中学生時代の、サクソフォンをこれっぽっちも分かっていなかった頃を重ねて、不思議な感覚のまま吹き進めた。演奏後、びっしりと書き込まれたアンケートを読み、そのみずみずしい感性に、逆に驚いてしまったのだった。

震災から4年が経とうとしている。久々の仙台は、街中こそ以前と変わらぬ活気に満ちていたが(仙台には2006年の夏に3週間ほど滞在したことがあるのだ)、少し海の方面へと向かえばやはり傷痕が生々しい。そういったところで生活する方々に、一介の関東住まいのアマチュアの演奏家として、どんな働きかけをすれば良いのか未だに分からなくなってしまい、ネチネチと自問自答してしまうことがある。ただひとつ言えることは、とにかく何かチャンスがあれば/チャンスを作って、これからも定期的に働きかけていかなければいけない、ということだ。答えは出なくても、そうやって被災地のことを思い、考え続けることが重要なのかもしれない。

そういえば、"お礼に"ということで合唱してくれた「Love, Dream & Happiness」、日本の歌謡曲なのだそうだが、とても良い曲・歌詞だと思った。

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