2014/06/30

サクソフォン交流会関連の諸々リンク

第5回サクソフォン交流会の残務処理進行中…。あとはーー!録音のーー!整備ーー!(いちばん時間がかかる)

-----------

今更ではあるが、交流会関連のリンクをご紹介しておく。特に、第5回に参加した方で参加者向けのページにまだご参加頂いていない方は、ぜひ。

ウェブサイト:
http://enjoysax.michikusa.jp/

Facebookページ(一般公開):
https://www.facebook.com/enjoysax

Facebookページ(第5回参加者向け):
https://www.facebook.com/groups/582065398567967

Henk van Twillert plays Violentango

日曜日には"サクソフォーンアンサンブルの会"の演奏会も聴きに伺った(素晴らしかった!)のだが、感想は後日。

----------

ポルトガルのサクソフォン奏者、ヘンク・ファ・トゥイラールト Henk van Twillert氏と、サクソフォンアンサンブルVento do Norteの共演動画をご紹介。なんと、あの名盤「Tango(Movie Play Classics)」の、サクソフォンアンサンブルバックのバージョンではないか。ライヴならではの、熱い演奏!

Astor Piazzolla - Violentango

2014/06/29

第5回サクソフォン交流会・無事終了

長文です。

運営事務局のマネージャーとして、また演奏者(Tsukuba Saxophone Quartet)として関わった、第5回サクソフォン交流会が、昨日6/28、無事終演した。100人近くの参加者が参加するこのイベント、まだ参加者アンケートも集めていない状態だが、成功だったといえるのではないだろうか。

7:00に家を出発して8:30前には草加駅に到着。続々と集まってくるサクソフォン奏者の中には、知り合いの方も、初めましての方も。ホールが開き、まずは「関東学連と一般参加者によるアンサンブルステージ」ということで、直前リハを聴く。その間も各種事務作業を進めるが、気を張りすぎて無駄に疲れていた。続いて、参加者全員が集合して注意事項の説明。さらに「参加者全員によるラージアンサンブルステージ」の練習。林田先生による笑いの絶えない直前合奏となった。短いお昼休憩ののち、12:00に開演。

アンサンブルステージ、やはりどの団体も個性あふれる演奏内容で、聴いていて楽しめた。また、MCの立ち回りの上手さや、演出に驚くような所もあり、興味深く聴いた。選曲も多彩で、ちょっと残念だったのは、会場が絨毯であるため、なかなか大きな音が前に飛んでいきづらいこと。まあ、これはどの団体も同一条件だったからやむを得ないか…取得できるハコの問題は常につきまとう。そういった中でも、どの団体も持てるパワーの多くを12分に注ぎ込んできて、気合の入った演奏が続いた。

Tsukuba Saxphone Quartetは、「トルメンタ・タンゴ」、「タンゴ・ヴィルトゥオーゾ」を演奏した。「トルメンタ・タンゴ」は、今回が日本初演ではあったが、なんとか通った…!というレベルになってしまい、反省点が多くなってしまった(´・ω・`)確かに異常なほど難しい曲であることに間違いはないのだが、12/21に向けて精進していかねばならない。対して「タンゴ・ヴィルトゥオーゾ」は、ダイナミクスのコントロールが比較的うまく行った部分があり、それなりに吹けたかなあとも思いつつ、やはり細かいズレが…。

企画ステージは「関東学連と一般参加者によるアンサンブルステージ」という内容。学生同士の大学間のつながりや、大学生と社会人のつながりが少しでもできれば良いなと思って企画してみた。私自身が、大学生の頃にアマチュアとしてサクソフォンに取り組んでいた時、他大学で同じように自主演奏会などを立ち上げている、という動きがあったことを知らなかった、という経験が、今回の企画ステージを進めるモチベーションの10%くらいになっている。事前練習なども初めての試みではあったが、良いステージとなった。林田先生のソロはさすがであったし、また「アルセナール」も簡単な曲ではないはずだが、短時間でそれなりにまとまったのは林田先生の力はもちろん、奏者の地力の高さもあるだろう。

全員参加によるラージアンサンブルステージは、ホルスト「第一組曲」。第1回のサクソフォン交流会と同じ選曲。100名近い演奏者が奏でる音の洪水は、なかなか得がたい経験だ。私もついつい聴き入ってしまった。

16:00には終演。写真撮影も行ったが、今回は片付け時間にも余裕があり、完全撤収17:00の20分前にはほぼ片付けが完了していた。17:00に完全撤収を完了。mckenさんの車で打ち上げ会場へと移動した。移動中にも、デジカメからデータを取り出して集合写真のアップなど実施。

18:00から西新井駅前の中華料理屋にて懇親会。例年のごとく、大盛り上がり(笑)今回は、スペースもかなり余裕があり、私はというと、最初ぐいとビールを飲んだが、その後はいろいろな方と喋ってばかりで、あまりお酒に口を付けなかったような憶えが。景品持ち寄り抽選会も、たくさんの方に景品をご用意いただいて有難かった。私も初めて景品が当たった!なんとSaxofieldからのプレゼント、Icefield(ミネラルウォーター)12リットル!さすがに持って帰ることはできないので、「飲み過ぎた方に事務局から差し入れです」と言葉を添えつつ参加の皆様に10リットルぶんを配布した。3時間に及ぶ懇親会1次会もあっという間。第6回交流会の開催(2015/4/25@香川県高松市)についてアナウンスし、一次会は〆となった。

続いて2次会も同一会場で開催し、半分にあたる45人がさらに追加で2時間参加(笑)。最終的に、11:30の終電にて帰宅した。帰宅後、慌ただしくビデオの整理をしていると、2:30am。。。明けて本日6/29、とりあえずビデオの送付だけは完了している状態だ。

----------

ということで、無事終了。

交流会当日に至るまで、また、残務処理についても事務局の作業は非常に大変だが、当日を終えるとホッとし、充実感を感じることができる。ただ、私もそろそろ最初の交流会立ち上げの頃の勢いを保つことができなくなってきており、そろそろ事務局内でのタスクの割り当てや処理の仕方について大幅に見直しをかける時期に来ているのだと思う。今回の交流会にあたって、事務局内ではメールが1200通飛び交い、実作業に一人あたり平均40~50時間はかけているはずで、これをさらに向こう5回続けることは現実的とは考えていない。

あとは、マネージャーの後任の育成もミッションの一つである。何が起こっても全てのタスクを実働レベルで処理可能な事務局メンバーを、1人ないし2人育てておきたい。

イベントとしては、演奏者に主眼を置くのか、もう少しお客様のことを考えるのか、個人参加の方の参加の仕方、企画ステージの内容、事前に何をどれだけ押さえておくのか(仮に問題が発生した時の事後コストは、事前コストの3倍と思っている)、それぞれについて、どうバランスするのか、試行錯誤が続く。最初の頃は、何度かやれば着地点が見えてくるだろう、という思いがあったのだが、もう着地点そのものがないのかもしれない。もう割り切ってしまおうかなあ。

とにかく、運営事務局側はいろいろと考えるべきことが多い、ということです。むむむ。幸い、第6回の開始までは時間があるので、じっくりと事務局のあるべき姿について考えてみたいと思う。SWOT分析とかすれば良いのかしら(違)。

演奏者の集合写真。参加者向けに、高解像度写真を後日配布予定。

2014/06/27

明日は第5回サクソフォン交流会

お時間ある方はぜひ。打ち上げだけの参加も歓迎です(当日演奏会場に来て頂いて声をかけてくだされば参加できます)。

----------

【第5回サクソフォン交流会】
日時:2014年6月28日(土) 11時45分開場 12時開演
会場:埼玉県草加市・アコスホール[東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)草加駅から徒歩1分]
料金:入場無料
アドバイザー:林田和之
プログラム:
■各参加団体によるアンサンブルステージ
第5回参加団体
アンサンブルサクゴレン(埼玉)
Tsukuba Saxophone Quartet(東京)
ダッパーサクセーバーズ(香川)
la campanule Saxophone Quartet(神奈川)
TRIO OYS(東京)
カキツバタサクソフォーンアンサンブル(愛知)
サックスカルテット タニタニ食堂(東京)
Saxofono Rosso(東京)
Saxophone Quartet 夜叉(神奈川)
Business Class Saxophone Ensemble(東京)
Saxofield(東京)
サクソフォンアンサンブル なめら〜か(神奈川)
■企画ステージ「関東学連と一般参加者によるステージ」関東の学生で構成された「関東サクソフォン学連」と個人でお申し込みいただいた一般参加者によって1日限りのバンドを結成し、林田先生と共演します。
-E.モリコーネ「ガブリエルズオーボエ」(サクソフォン独奏:林田和之 指揮:村松和樹)
-J.ヴァン=デル=ロースト「アルセナール」(指揮:林田和之)
<参加大学>
茨城大学 国際基督教大学 埼玉大学 千葉大学
筑波大学 東京大学 文教大学 早稲田大学
■参加者全員によるラージアンサンブル(指揮:林田和之)
-G.ホルスト「第一組曲」より(指揮:林田和之)


事務方の作業は、直前でポツポツと変更点が出てきているものの、過去のいつだかのような大きなトラブルはない。先週火曜日の打ち合わせも効いているようだ。今回マネージャーとしては3回目になるが、細かい部分まで確認をしっかりやろうとすればするほど、タスクはそれに比例して増大すること。それでも助かったのは、実働を事務局内で(第4回と比較すれば)平均化して振ることができたからであり、それについてはとても有り難いと感じている。

さて、私はTsukuba Saxophone Quartetとして、アンサンブルステージでも演奏予定。TsukubaSQは、Juan Luis del Tilo「Tormenta Tango」とThierry Escaich「Tango Virtuoso」を演奏する。明日はあまりMCでしゃべっている時間がないので、「Tormenta Tango」について少し解説、というか演奏することになった経緯を。オランダのサクソフォン四重奏団であるAurelia Saxophone Quartetのために書かれた作品であり、アルバム「Tangon(Challenge Classics)」に収録されている。このアルバムは、ほとんどの収録作品がピアノやバンドネオンを含むものなのだが、この曲が(たしか)唯一、サクソフォン四重奏の編成のために書かれる作品だったのだ。聴いてすぐに、カッコイイ!と思い、楽譜を探索して購入、取り上げることになった。

急緩急の典型的な三部構成のタンゴ。伝統的なタンゴのリズムはほとんど現れず、むしろ現代的な響きが耳に付く(サクソフォンの特殊奏法が控えめながらごく一部に使われている)。一聴して聴き取れるスピーディな展開や熱さ・濃密さ…これは、紛れも無く「タンゴ」という音楽ジャンルをサクソフォン四重奏というフォーマットで現代に再構築したことの証である。と思うんですが、聴いてくださる皆様には果たしてどう感じていただけることやら。平たく言うと、カッコイイけど変な曲なので楽しみにしててください、ってことです。

「Tango Virtuoso」はいつものアレ。奏者は大変だが(踊らない。踊らなくても大変。)単純に楽しい作品なのでこちらは肩肘張らずに聴いていただければと。

さて、そろそろ寝よう…。

2014/06/26

Delangle & KievSQ on YouTube

交流会準備やら練習やらに時間を取られているため、手短に…。

----------

クロード・ドゥラングル教授と、キエフ・サクソフォン四重奏団の共演動画。ドゥラングル教授の演奏がなかなか熱くて聴き入ってしまった。



うーん、知らない曲だ。曲名ご存知の方、教えてください。。。

(6/27追記)

ウクライナ生まれの作曲家、ミロスラフ・スコリクの「メロディ」という作品を編曲したものだそうです。李早恵さん、情報ありがとうございました!

John Adams - City Noir (Nonesuch)

少し前になるが、アメリカの著名な作曲家であるジョン・アダムズ John Adams氏の作品集として、「シティ・ノワール City Noir」と、「サクソフォン協奏曲 Saxophone Concerto」を収めたCDがNonesuchレーベルより発売となった。

以前より「シティ・ノワール」と「サクソフォン協奏曲」についてはこのブログで頻繁に取り上げているが、ついにセッション録音が発売となったということで感慨深い。特に「シティ・ノワール」については、サクソフォンが管弦楽作品に使われた例として、その初演に携わった名手:ティモシー・マカリスター Timothy McAllister氏の名前とともにサクソフォン史上に記録されるべき充実した内容の作品であると思っている。

Nonesuch 541356-2
St.Louis Symphony
David Robertson, conductor
Timothy McAllister, saxophone
John Adams - City Noir
John Adams - Saxophone Concerto

「シティ・ノワール」は、想像上の映画のための音楽である。アダムズが若い頃から触れてきた、フィルム・ノワール(1940~50年代に多く作られたアメリカ映画。犯罪サスペンスや探偵物が多い)のための音楽…この音楽に、アダムズは魅了されつつも不満を感じていたとのことだ。まさに映画の一場面を想起させるような見事な音楽に魅了されたが、これらの音楽はほんの1、2分の尺しか持たないことにフラストレーションがあったとのこと。それにアダムズなりの落とし前をつける形で作曲された作品ということになるのだろう。

ロサンゼルス・フィルハーモニックへのグスターヴォ・ドゥダメル氏の音楽監督就任記念演奏会にて世界初演された。そのライヴ映像がDVDにてリリースされたことは有名だ。私も所持しているが、本当に素晴らしい内容である。


そして今回のセントルイス交響楽団の演奏も、アンサンブルの精度を上げつつ、ダイナミックさや熱さもロス・フィルの演奏に肉薄しようとする気概が感じられ、多くのサクソフォン奏者にとって手元においておくべき内容だと感じた。各ソロはロス・フィルのほうが好みかなあ(あくまで、好み)。もちろん、マカリスター氏のサクソフォンも最高の仕事をしている。「サクソフォン協奏曲」も、なかなの熱演だ。実は、こちらは凄い作品だとは思うのだが、まだ作品として咀嚼できておらず、突っ込んだコメントをすることができない。だれか解説してくれー。

Amazonでの購入リンクはこちら。John Adams - City Noir

ジャケット裏面。なんと素敵なデザインだろう!!

サーフィンをしながらサクソフォンを吹く

GoProと言えば、"アクションカム"の代名詞のような製品だが、そのプロモーション動画の中に、サーフィンをしながらサクソフォンを吹く、という内容の動画があった。



しかも使っているのはVibrato Saxではないか!そっかー、Vibrato Saxってそんな使い方があるのかー。残念ながら実際にサーフボード上で吹いているところを撮っているのはほんの数秒だが、珍しいと言えば珍しいですね。一輪車の上でサクソフォンを吹くのと、どちらがレアだろう。

2014/06/25

演奏会ご案内:第5回サクソフォン交流会

今週土曜日に迫った「サクソフォン交流会」をご案内。

Tsukuba Saxophone Quartetとして、アンサンブルステージに参加。日本初演となるJ.L.d.ティロ「トルメンタ・タンゴ」と、ハバネラ四重奏団の演奏でお馴染み、T.エスケシュ「タンゴ・ヴィルトゥオーゾ」を演奏する。

事務局としてのタスク処理も佳境。私がマネージャーを務めるのも第2回、第4回に続いて3回目となる。事務作業もあと少し。抜けがないように一つ一つ確認の上、進めていきたい。

【第5回サクソフォン交流会】
日時:2014年6月28日(土) 11時45分開場 12時開演
会場:埼玉県草加市・アコスホール[東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)草加駅から徒歩1分]
料金:入場無料
アドバイザー:林田和之
プログラム:
■各参加団体によるアンサンブルステージ
第5回参加団体
アンサンブルサクゴレン(埼玉)
Tsukuba Saxophone Quartet(東京)
ダッパーサクセーバーズ(香川)
la campanule Saxophone Quartet(神奈川)
TRIO OYS(東京)
カキツバタサクソフォーンアンサンブル(愛知)
サックスカルテット タニタニ食堂(東京)
Saxofono Rosso(東京)
Saxophone Quartet 夜叉(神奈川)
Business Class Saxophone Ensemble(東京)
Saxofield(東京)
サクソフォンアンサンブル なめら〜か(神奈川)
■企画ステージ「関東学連と一般参加者によるステージ」関東の学生で構成された「関東サクソフォン学連」と個人でお申し込みいただいた一般参加者によって1日限りのバンドを結成し、林田先生と共演します。
-E.モリコーネ「ガブリエルズオーボエ」(サクソフォン独奏:林田和之 指揮:村松和樹)
-J.ヴァン=デル=ロースト「アルセナール」(指揮:林田和之)
<参加大学>
茨城大学 国際基督教大学 埼玉大学 千葉大学
筑波大学 東京大学 文教大学 早稲田大学
■参加者全員によるラージアンサンブル(指揮:林田和之)
-G.ホルスト「第一組曲」より(指揮:林田和之)

2014/06/24

The Rev Saxophone Quartetの演奏録音

東京藝術大学の現役生:上野耕平sop、宮越悠貴alt、都築惇ten、田中奏一朗barの各氏で結成されたThe Rev Saxophone Quartet(Reve...から改名したようだ)の演奏がYouTubeにアップロードされていた。

長生淳 - トルヴェールの"彗星"


この他に、アカウントを覗くと、J.リヴィエ「グラーヴェとプレスト」や、R.クレリス「かくれんぼ」がアップされている。プログラムから想像すると、先日のサクソフォーン・フェスティバルでの録音だろうか。いやあ、今の若い方って本当に上手いですね!まさにそのサクソフォーン・フェスティバルでの演奏を聴いたのだが、見事な一体感に感銘を受けたのだった。ぜひこのカルテットでのフル・リサイタルを聴いてみたいものだ。

2014/06/22

マルセル・ミュール演奏のドビュッシー「ラプソディ」放送録音

以前、ミュール四重奏団によるジャニーヌ・リュエフ「四重奏のためのコンセール」の録音を紹介したが、それと同一サイトに掲載されている録音。マルセル・ミュール氏の演奏によるクロード・ドビュッシー「ラプソディ」。マニュエル・ロザンタール指揮の、フランスの放送交響楽団?との共演の演奏だそうな。同じマニュエル・ロザンタール指揮の録音でも、セッション録音として商用発売されたパリ・フィルハーモニーとの共演録音とは別物ということだろう。ぜひ一聴のほど。

http://pastdaily.com/2012/08/27/marcel-mule-plays-the-music-of-debussy-1955-past-daily-weekend-gramophone/

貴重な録音は、本当にいろいろなところにあるものだ。

放送録音というのは、やはりこの時代のサクソフォンの貴重な演奏の宝庫だと思うのだが、入手…いやそもそも何があったか、という探索が難しい。

High-Jinks Wind Orchestraライヴでした

昨日6/21は13:00より江古田BuddyにてHigh-Jinks Wind Orchestraのライヴ。楽しかったあ。

企画としてスタートした今年の頭頃は、「そもそも8年ぶりに吹けるのか」から始まり(笑)いろいろと不安もあったが、最終的に何とか形になって良かった。聴きに来てくれた会社や吹奏楽団のお友達にも、好評だった。たくさんのお客様にお越しいただき、盛況となったのも嬉しかった。

セットリストは以下の通り。名曲揃いであり、曲が持つパワーにも助けられた。吹きながらテンションも上がり、また客席からも良い反応をもらえた。

ソウル・イントロ~ザ・チキン
ラプソディ・イン・ブルー(ファンクバージョン)
幻想即興曲(ファンクバージョン)
チュニジアの夜
Grab It!(トリオ版)
ドレミの歌(ジャズバージョン)
ランド・オブ・メイク・ビリーヴ
大迷惑
I want you back
バードランド
宝島(アンコール)

日本初演(ここ重要、笑)となった「Grab It!」のテナーサクソフォン、ドラムス、ベース版は、本番中はいくつかの些細な事故もあったものの、概ね全体的に良い状態で吹くことができ、この曲を全く知らないようなお客様にも興味を持ってもらえたようで良かった。練習は大変だったが、やはりやりがいは大きい。

ライヴを終えて、Buddyの中でそのまま0次打ち上げをし、外に出たのが16:00くらい。ひとしきり終えて出てきたにもかかわらず、明るい屋外にちょっとびっくりする。打ち上げ会場で2時間、さらに二次会で2時間と、なかなか学生時代のような賑やかな飲み方をしてしまったが、たまにはいいかな(^^;

集合写真。高解像度版は連絡したURLにアップしてあります>関係者各位

2014/06/20

ライヴご案内:High-Jinks Wind Orchestra

瀧さんのリサイタルは伺えず…というのも、明日のこれの準備にてんやわんやだったため。

----------

http://high-jinks.info/

明日 6/21(土曜)13:00より、江古田Buddyにてポップス専門吹奏楽団のHigh-Jinks Wind Orchestraのライヴ。お時間ある方、ぜひ!

もともと、大学時代に同期指揮者のS氏(友人、というか、盟友である)の呼びかけにより結成されたポップス専門の吹奏楽団で、主に学園祭やつくばセンター前でのライヴなどを行っていた。大学の吹奏楽団の同期&先輩&後輩あたりがメインメンバーであったのだが、S氏やメンバーの卒業により解散状態となっていた。今年頭、一部メンバーの呼びかけによって再結成の運びとなった。

取り上げる作品は、「ソウル・イントロ~ザ・チキン」「ラプソディ・イン・ブルー・ファンクバージョン」「バードランド」「チュニジアの夜」など、往年の超名曲揃い。こういった作品の、吹奏楽アレンジが意外にも多いことに気付かされるが、ちょうどアレンジャーの世代の方々がリアルタイムで接した音楽をそのまま吹奏楽に…という感じなんだろうなあ。

また、第1部と第2部の幕間にて、ドラムのれっど氏、ベースのパラジ氏とともに、JacobTV「Grab It!」のサクソフォン&ドラムス&ベース版の演奏を行う。むしろこのブログの読者には、そちらのほうがおなじみかもしれない(笑)。おそらくこの編成での演奏は私が知る限り日本初演ではないかと。こんなのを叩いて&弾いてくれる、ドラマー、ベーシストなどそうそういるものではない。何度も合わせたが、良い仕上がり具合。こちらも楽しみにしていただければ幸い。

ということで、ぜひ。お待ちしております。

Quatuor Ellipsos plays "Saxtory"

サクソフォン四重奏と吹奏楽、という編成の作品の中でも、楽しく聴衆へのアピール度も高いジェローム・ノレ「サックストーリー」。他のノレ作品と同じフレーズがところどころに出てくるなど、ノレ作品ファンとしても楽しめる内容。その作品を、フランスのQuatuor Ellipsosが演奏した動画がYouTubeに上がっていた。いやー、やはりエリプソスは上手い!



2014/06/19

平日のGrab It!練習

ドラムスA氏と、ベースF氏とともに、秋葉原の音楽館で「Grab It!」合わせ。今週土曜のHigh Jinks Wind Orchestraのライヴに向けての4回目の合わせだった。ここに至るまでに、合わせは累計8時間、個人練習はもっとたくさん、ということになるが、かなり安定してきた。サウンドトラックとの合わせでは、決して余計なことを仕掛けず、テンションを上げず、職人的な冷静さに徹することが必要だが、そうして初めて聴き手に良い演奏が届けられると肝に銘じて演奏したい。

あとの不安要素は本番のPA確認くらいだろうか。演奏が楽しみになってきた!

モバイルバッテリーを購入

モバイルバッテリーを買った。ずっと欲しいなと思っていたのだが、つい最近モバイルバッテリーのブランドとして有名なcheeroより、新型が出たとのことで、それを選んでみた。「cheero Energy Plus 12000mAh」という型番である。3350円だった。

cheero Energy Plus 12000mAh

遠出その他様々なシチュエーションで必要とすることは多く、活用できそうだ。特に長距離移動の時、スマートフォンのバッテリー容量を気にしなくて良くなったのが嬉しい。また、災害時にも有用だろう。

購入前は、「電池が無くなりそう→充電」という使い方を想定していたのだが、買ってしばらくして気付いた使い方。「移動中の充電」にも効果を発揮するではないか!と、いまさらながら気付いた。例えば、練習でミュージックビデオレコーダーを使う予定があったのに、練習へ出かける直前に充電を忘れていたのに気づいた!という状況で、移動しながら充電して、練習場所に到着とともにミュージックビデオレコーダーを使いはじめる、ということができるのだ。当たり前だが、気づいた時には感動した。充電をうっかり忘れることが良くある私にとって、そうかこんな使い方ができるなと嬉しい気付きだった。

2014/06/18

第5回サクソフォン交流会事務局打ち合わせ

新宿の喫茶店にて、来週末に迫った第5回サクソフォン交流会の事務局打ち合わせを実施。先ほどようやく議事録を発行したところ。

7人で延々3時間。想像力を働かせて、抜けを埋めていく作業は難しいが、スムーズな運営には不可欠。なんとか頑張って進めていきたい。

2014/06/16

練習の週末

土曜日は、「Grab It!」トリオ版の練習を2時間、その後High Jinks Wind Orchestraの練習を3時間。どちらも本番が今週末に迫っている。日曜日は、久喜市でTSQの練習。その後、蒲田で第5回サクソフォン交流会の企画ステージ練習に顔を出す。企画ステージ練習後は、懇親会のリハーサル(という飲み会)。

空いた時間に、HJWOと交流会の各種事務作業。

あちらこちら移動していたら週末が終わっていた、という印象。いつものことか(苦笑)。

2014/06/12

"SAX REVOLUTIONS"放送予定

日本時間で6/13の朝5時より(もう5時間半後だ)、Adolphesax.comのページでSAX REVOLUTIONS "ADOLPHE SAX´S LIFE"というドキュメンタリーが放送予定。アドルフ・サックスの生涯についての内容になるようだ。興味有る方、ぜひ!

(6/13の17:00からも、英語字幕付きの放送があるみたい!)

http://adolphesax.com/en/information/news/2451-sax-revolutions-doculmental-world-premiere

ミュール四重奏団演奏のリュエフ「四重奏のためのコンセール」

こんな録音があるとは知らなかった!!

http://pastdaily.com/2013/05/20/the-marcel-mule-saxophone-quartet-play-music-of-jeanine-rueff-1958-past-daily-weekend-gramophone/

なんと、マルセル・ミュール四重奏団によるジャニーヌ・リュエフ「四重奏のためのコンセール」の録音である。1950年代の放送用録音とのこと。実に見事な演奏である。そして音質も驚くほどクリア。ところどころ出版譜と譜面が違う箇所もある(例えば第4曲の旋律が、出版譜がスタッカートであるのに対してこの録音はスラーである)のが面白い。出版前で楽譜が違っていた…ということだろうか?

"放送用録音"は(探していくとキリがないとは言え)貴重な録音の宝庫だなあ。マルセル・ミュール氏が演奏するヴェローヌ「協奏曲」や、ダニエル・デファイエ氏のトマジ「バラード」などなど…。

アナと雪の女王

「アナと雪の女王」を観てきた。ブームのピークは過ぎたとは言え、レイトショーでも多くの客入りだった。本当に面白く、楽しかった!なんだかあっという間だったが、また幸福感に満ちた終わり方で…

吹き替え版だったが、松たか子・神田沙也加・ピエール瀧といったキャストを始めとする吹き替え製作陣の気合いの入りようも凄いものがあった。

まだご覧になっていない方はぜひ。

2014/06/10

ピアソラ/啼鵬「ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬」"木管四重奏"+ピアノ版

サクソフォン奏者にはおなじみの名編曲、サクソフォン四重奏+ピアノのために書かれたアストル・ピアソラ/啼鵬「ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬」が、このたび木管四重奏+ピアノ版として、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の方々によって演奏される。

http://www.pmf.or.jp/jp/schedule/2014/pmf2014-24.html

【PMFミュンヘン・アンサンブル演奏会(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)】
出演:ヘルマン・ヴァン・コゲレンベルグ(フルート)、マリー・ルイーズ・モーダーゾーン(オーボエ)、ラスロ・クティ(クラリネット)、ベンツェ・ボガーニ(ファゴット)、佐久間晃子(ピアノ)
日時:2014年7月14日 18:30開演
会場:奈井江町文化ホール(コンチェルトホール)
料金:大人2,000円(当日2500円)、高校生以下700円(当日900円)
プログラム:
サン=サーンス - デンマークとロシア民謡によるカプリース Op. 79
グリンカ - 悲愴三重奏曲 ニ短調
ヴィラ=ロボス - 四重奏曲
フランセ - 四重独奏の協奏曲
ピアソラ/啼鵬 - ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬

ここにこぎつくまでに少し関わらせてもらったので経緯を書いておく。ひと月ちょっと前、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者、ラスロ・クティ氏から同曲のサクソフォン四重奏版についてTsukuba Saxophone Quartet宛にメッセージを頂戴した。YouTubeで下記演奏を見つけて、この編曲を演奏したい!と思ったのだそうな。

いやいや、あのミュンヘン・フィルですよ!メンバー一同びっくりしたものだ!サクソフォンをやっていてミュンヘン・フィルのメンバーと関わることができるなど、想像もしなかったことであった。



それ以来ひと月かけて、クティ氏、啼鵬さん、トルヴェール・クヮルテット、パシフィック・ミュージック・フェスティバル事務局との交渉・連絡等や、仲介の支払い・発送手続きを行い、なんとか演奏できる形まで話を進めることができたのだった。

特に啼鵬さんには非常にお世話になった…もともとは、サクソフォン四重奏+ピアノ版をレンタルしてクティ氏側でアレンジする予定だったのだが、特別に今回の編成のために啼鵬さん自身によってアレンジをしていただいたのだ!感謝してもしきれないほどの素敵な計らいに、もはや啼鵬さん宅には足を向けて寝られないほどだ。しかも、「ブエノスアイレスの冬」は、啼鵬さん自身がそうしたかった、というエンディングの大幅な変更…原曲にかなり忠実な形への…が施されており、新アレンジの初演であると言い切っても良いだろう。

ということで、7月14日!聴きに行くか!いやそれにしても遠い!と、未だに迷っている。

何はともあれ、長く演奏活動を続けているとこんなこともあるのだなあと、嬉しく、何だか信じられない気分。

啼鵬さんのブログにも取り上げていただいた。

2014/06/09

ヤマハ目黒吹奏楽団第34回定期演奏会

八百屋で"くうしん菜"が売っていた。にんにく炒める→くうしん菜入れて炒める→中華スープで味付け。美味しい!

----------

【ヤマハ目黒吹奏楽団第32回定期演奏会】
出演:ヤマハ目黒吹奏楽団、鳥谷部武夫(指揮)、大田昌穂(司会)
日時:2014年6月8日(日)14:00開演
会場:めぐろパーシモンホール・大ホール
プログラム:
小長谷宗一 - スターパズルマーチ
酒井格 - たなばた
C.ドビュッシー - 月の光
G.ホルスト - 組曲「惑星」より火星、木星
角田季子 - ボイジャー
B.ハワード - フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
オムニバス - ジャパニーズ・グラフィティVIII
H.カーマイケル - スターダスト
J.ウィリアムズ - スター・ウォーズ・サーガ
いずみたく - 見上げてごらん夜の星を(アンコール)
オムニバス - ディズニー・クラシックス・レビュー(アンコール)

演奏での参加ではなく、ステージマネージャーとして演奏会に携わった。もう6回目くらいかなあ。演奏会中の進行・証明切り替えの指示出しあたりが主要な業務となる。特に演奏会が進行している最中は集中力が必要だが、毎回とても勉強になっている(平行してものを考えることができないのだから1つずつやれば良い、というのは、最近気づいたこと笑)。

入場無料とはいえ、客席の1階席がほぼ埋まってしまうその集客力には毎度驚かされる。演奏も、決め所をキチっとこなしていくあたり、地力の高さがあり、またなかなかの大曲たちを8曲、アンコールも2曲!こなしてしまうのが凄い。客席で聴いたらどんなふうに聴こえるのだろうか。団の雰囲気も良ければ(決してユルイ、ということではない)、お客様の雰囲気も良く、演奏会の和やかな空気が心地良いのだ。

今回は、宇宙・星をテーマにしたプログラム。こういうコンセプトでプログラムが組めてしまうのって、吹奏楽ならではだなあと、ちょっとうらやましくも思うのだった。そして名曲の多いこと!

練習があったため打ち上げには出られずに退散(;_;)

三島にて

6/7土曜日、大学の吹奏楽団の後輩(女性)の結婚式披露宴の二次会に参加しに三島へ。前日から降り続いた大雨も、二次会が始まる夕方には落ち着いていた。

吹奏楽団の現役時代も仲良くさせていただいていたのだが、いろんなシチュエーションでの豪快さと包容力?から「お母ちゃん」と呼ばれており、そんな昔の印象が垣間見え、なんだか面白かったのだった。旦那さんは初めてお会いしたが、素敵なご夫婦だ!新郎新婦の笑顔をたくさん見ることができて、なんだかこちらもほっこりしてしまうのだった。

二次会の前には、少々散策など。三島は湧き水の街であった。写真は、二次会会場前を流れる川。

2014/06/08

Nikita Zimin plays Sarasate on YouTube

ロシア生まれのサクソフォン奏者で、つい先日パリ国立高等音楽院のサクソフォン・クラス修士課程を審査員満場一致のTres bienを得て卒業したニキータ・ツィミン Nikita Zimin氏。その修士課程修了試験で彼が選択したプログラムは、以下の様なものだったという。クラシカルなフランク、現代奏法を使うデニゾフに引き続き、最後に演奏されたサラサーテが凄かった…ということを伝え聞き、その演奏が気になっていた。

C.フランク - ソナタ
E.デニゾフ - ソナタ
P.サラサーテ - ツィゴイネルワイゼン

で、YouTubeをフラフラしていたところ、その試験の動画かどうかは良くわからないのだが、ともかくツィミン氏がサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」を吹いている動画を発見。おお、これがそのツィミン氏のサラサーテか…。ここまでやられてしまうと、もはや何も言えなくなってしまう。冒頭から盛りだくさんであるが、最後のダメ押しで6'25"付近からの人間技を超えたプレストの演奏である。



(追記:調べる限り、どうやらその修士課程修了試験での演奏ぽいですね)

2014/06/07

Mimolette Vol.1

大雨の中を逗子へ。京急線が遅れ到着が遅くなったが、ぎりぎりで開演に間に合わせることができた。すこし小さめのスペースとはいえ、150ほどの座席がほとんど埋まるという盛況ぶり。今回も(前回ほどではないにしろ)かなりボリュームたっぷりの演奏会だったが、最初から最後まで楽しんで聴くことができた。

【Mimolette】
出演:田口雄太、山下友教(以上sax)、大嶋千暁(pf)
日時:2014年6月6日 19:00開演
会場:逗子文化プラザ・さざなみホール
プログラム:
藤代敏裕 - 2人のサクソフォーン奏者のための2つの小品
A.ウェニアン - ラプソディ
長生淳 - 天国の月
C.ドビュッシー/福田洋介 - 小組曲
F.K.ドップラー - リゴレット幻想曲
江原大介 - Coloring Time
長生淳 - パガニーニ・ロスト
(アンコール曲は東京公演が終ったら書きます)

前回の逗子の演奏会でも演奏された藤代氏のトリオを筆頭として、山下さん、田口さんそれぞれのソロ、そしてトリオと続く。各ソロ曲の最初こそ、会場の異常なほどにデッドな響きのせいか?やや乗り切れていない風にも聴こえたが、吹いている(聴いているうちに)気にならなくなってきて、最後はそれぞれの持ち味をきっちりと引き出すような演奏となっていた。それぞれがそれぞれの歌や音色を持っているのだが、それが藤代作品のような曲では寄り添った演奏になるのが面白かった。もちろん、ピアノの千暁さんとの息もぴったりだ(トリオを一聴して分かるのは3人の仲の良さである)。

ドビュッシーは、有名な作曲家である福田洋介さんのアレンジ。面白いアレンジで、持ち替えもあったが「ここで持ち替えるのか!」と驚きつつ曲が進行した。この名曲をサクソフォン2本とピアノで演奏できる喜びは、何者にも代え難い、そんな気持ちも聴こえてきたような。私はこの小組曲の第3楽章が大好きでして…冷静に聴くことがあまりできなかった。

休憩を挟んでドップラー。フルートデュオ+ピアノがオリジナルである作品からの編曲であり、このような作品があることを知らなかったが、アルトサクソフォン2本の響きにマッチしている印象を受ける。江原氏の作品は、実は初演時の演奏を聴いており、懐かしく聴いた。当時受けた印象から、さらに中間部のジャズ風の部分がブイブイ系な感じで、楽しかった。「パガニーニ・ロスト」は、これだけヘヴィなプログラムを続ける中でも最後の〆としてふさわしいとの思いを強くするのだった。演奏も、もちろんノリノリ、会場も沸いた!

差し入れにミモレット(イタリアかどこかのチーズ)を渡して退散。雨足は強まるばかり…であった!いやはや。

6/14には、19:00より東京公演が予定されている。もし今回逗子に伺えなかった方は、ぜひ。

2014/06/05

啼鵬さんと

久々に啼鵬さんとお会いした。蔵前にて会食。

とあるプロフェッショナルの音楽家の方々が、アストル・ピアソラ/啼鵬編「ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬」を演奏するにあたって、啼鵬さんには非常にお世話になり、さらに仲介として諸々の事務作業を進める中で頻繁にやりとりしており、しばらくぶりにお会いしましょう、という経緯であった。18:00頃から始まって、およそ3時間半に及ぶ邂逅。何年かぶり、ということもあるのだが最後の最後まで話題は尽きず、楽しい時間を過ごしたのだった。

啼鵬さんとのお話は、本当に共感できる部分が多い。さらに共通的な話題も多く、あれもこれもと話して本当に楽しかったのだった。最後にはごちそうになってしまい…(ありがとうございました!)

Trio Homophonous First Concert

【Trio Homophonous First Concert】
出演:大塚照道(リコーダー)、高倉航平(サクソフォン)、高橋優介(ピアノ)
日時:2014年6月4日 19:00開演
会場:日暮里サニーホール コンサートサロン
料金:500円(全席自由)
プログラム:
Trio Homophonous - たのしいまきば
J.クヴァンツ - トリオソナタハ短調
F.プーランク - トリオ
安田結衣子 - Septpetites esquisses II(委嘱初演)
西尾洋 - Pavane(委嘱初演)
高畠亜生 - Anni Trenta(委嘱初演)
Trio Homophonous - ?(アンコール)

サクソフォンの高倉さんにご案内いただき、伺った。珍しや、サクソフォンとリコーダーのコンサートである。3人とも上野学園大学の同期なのだそうだ。一曲目は間に合わなかったのだが、ドアの外からなんとなく漏れ聞こえる楽しげな音に期待が高まった(オリジナルの作品だったようだ)。クヴァンツ作品から客席で聴いたが、ともするとバランスとしてはサクソフォンが勝り気味になるが、3人が3人とも、似たようなテンションで音楽を進めていくため、全体の流れの中ではあまり気にならない。意外な発見だった。ところで、音程感覚の違いは気になったが、バロックの楽器をA=442Hzで合わせるのは難しい部分もあるのかな?

プーランク「トリオ」は、リコーダー(オーボエパート担当)と、なんとアルトサクソフォン(バソンパート担当)、そしてピアノによって演奏された。てっきりテナーかバリトンを持ち出してくると思ったのだが、これも意外と普通に聴けてしまうのが面白い。さすがに多発するユニゾン箇所ではリコーダーが潜ってしまうのだが、その他の場所のソリスティックな箇所は各奏者の持ち味が聴こえてきて楽しかった。ピアノの高橋さんのガシガシ弾きっぷりがなんだか楽しい。

後半の委嘱作品3つは、どれも非常に面白く聴けた。お三方とも、上野学園大学の講師なのだそうだ。安田氏の作品は「音のエッセイ」といったような不思議な温度感を持つ作品。西尾氏の、バロック時代のエコーを感じさせ、ややシリアスな響きながら集中して聴いた。高畠亜生氏の作品は、これは古きよき時代のシャンソンとジャズのミックス、という感じで、誰が聴いても膝を打つようなかっこよさ・楽しさがある。また、いずれの作品でも奏者の高い共感度が心地よかった。

最後は、オリジナル作品で〆。ラグタイム風でこれもアンコールにふさわしく面白かったなあ。思いがけず楽しいコンサートで、良い気分で会場を後にしたのだった。

2014/06/03

ご案内:サクソフォンとリコーダーのコンサート

明日伺う予定の演奏会をご案内。直前になってしまったが、なんと珍しいことにリコーダーとサクソフォンの演奏会である。福岡出身のサクソフォン奏者である高倉航平さんは、現在は上野学園大学で研鑽を積んでいる。

【Trio Homophonous First Concert】
出演:大塚照道(リコーダー)、高倉航平(サクソフォン)、高橋優介(ピアノ)
日時:2014年6月4日 19:00開演
会場:日暮里サニーホール コンサートサロン
料金:500円(全席自由)
プログラム:
J.クアンツ - トリオソナタハ短調
F.プーランク - トリオ
安田結衣子 - 委嘱作品
西尾洋 - 委嘱作品
高畠亜生 - 委嘱作品
問い合わせ:
triohomophonous@gmail.com(大塚)
080-4063-4245(大塚)

何よりも気になっているのはプーランクの「ソナタ」!サクソフォン2本はこれまでに何度も聴いたが、片方が(たぶんオーボエパート)がリコーダーになることで、どんな響きになるのだろう。また、委嘱作品が3つも!というところにも驚いている。

リコーダーとサクソフォン、ということで反射的に思い出すのは、名手ミカラ・ペトリとコペンハーゲンサクソフォン四重奏団との共演アルバムである。特にペトリ氏の名演もあって、感銘を受けたものだ。ただ、このアルバムはあくまで「ソロ・リコーダー」と「バックとしてのサクソフォン四重奏」というものであり、今回の演奏会の高倉さんらのアプローチとは全く異なるため、そういった意味でもこの演奏会には注目している。

チック・コリア/旭井翔一「Armando's Rhumba」サクソフォン四重奏版

作曲家の旭井翔一さんに編曲委嘱していたチック・コリア「Armando's Rhumba」のサクソフォン四重奏版が出来上がってきた。松下洋くんが自身のリサイタルのために同じく旭井翔一さんに書いてもらった「Armando's Rhumba」のサクソフォン・デュオ版に感動し、これは四重奏でも行けるのでは…とお願いし、そのデュオ版をベースに拡張する形で仕上げていただいた。

早速先日の練習で(ゆーーっくりと)音を出してみたが、とてもカッコ良い響きになっており想像以上の楽しさだった。素敵なアレンジにしてくださり、旭井さんにはこの場を借りて改めて御礼申し上げる次第。2014/12/21 18:00からのTsukuba Saxophone Quartet演奏会@ルーテル市ヶ谷で初演予定!!

そういえば、Tsukuba Saxophone Quartetとしての委嘱は初めてであった。送られてきたスコアの右上に書かれた"for Tsukuba Saxophone Quartet"の文字を見るたびに、嬉しさがこみ上げてくる。

2014/06/02

"Grab It!" Tsax, Dr, Bass版演奏予定

いろいろと練習・事務作業が積み重なっていてアレなのだが、最近はJacobTV「Grab It!」のTsax, Dr, Bass版の演奏を練習している。

「Grab It!」自体は昨年12月以来の演奏、またこの編成での演奏は初めてなのだが、ソロで演奏するのとはまた違ったスリリングさを楽しみながら練習している。時間の関係もあって中間部はカットし、全体の尺をおよそ7分弱としている。2回目の練習で、ようやく通すことができ、あと2回の合わせでどこまで精度を高められるか、というところだ。

以下、Akira Akagawa氏のFacebookウォールより。



「Grab It!」のこのトリオ版の演奏は、下記グループのライヴの幕間に披露する予定。このライヴについても、後日詳細に告知するつもり。絶対面白いので、ぜひ足を運んでいただけると幸いだ。…いやー、本番まで時間がないな!(笑)この次の週は交流会だし。。。

【Re: High-Jinks Wind Orchestra - Live at Ekoda Buddy】
出演:High-Jinks Wind Orchestra
日時:2014年6月21日
会場:江古田Buddy
料金:500円1ドリンク付き
プログラム:
G.ガーシュウィン - ラプソディ・イン・ブルー
C.マンジョーネ - ランド・オブ・メイク・ビリーブ
J.ザヴィヌル - バードランド 他