2013/09/26

日本初演、その後

少しずつだがJohn Whelan/Skolvan/Benoit Menutの「Trip to Skye」とRichard Inghamの「Mrs Malcolm, Her Reel」が浸透していく実感があって嬉しい。いずれもTsukuba Saxophone Quartetで日本初演した作品で、メンバーもそれぞれとても大好きな作品だが、インターネットを使った地道な普及啓蒙活動によって、取り上げてくださる団体が増えているようだ。

特に「Trip to Skye」は、日本国内での楽譜入手については基本的に私経由であるということもあり、演奏実績をトラックできるのが嬉しい所。これまでに、ダッパーサクセーバーズ→Green Ray Saxophone Quartet→That's Saxophone Philharmonyと来ており、10月には雲カルの演奏予定があり、またすでに他の団体からも問い合わせをいただいている(もし楽譜に興味が有って演奏したい方は、kuri_saxo@yahoo.co.jpまでご連絡を…)。「Mrs Malcolm, Her Reel」も、日本からLargo Musicへの問い合わせが増えているようだ。いずれの作品も、日本人好みというか、サクソフォン四重奏作品として非常に楽しい作品だと思う。あとは、どこかプロフェッショナルの四重奏団が国内レーベルのCDにレコーディングしてくだされば…もっと広まるだろうなあ、などと妄想している。

単に初演しておしまい、ではなく、やはり素晴らしい作品は素晴らしい作品として、啓蒙し続けていくことも必要なのだろうなあと思う。プレスCDを作るわけにはいかないが、今はYouTubeやらSNSやら、便利なものがたくさんあるのだ。

Benoit Menutがアレンジのベースに使ったSkolvanによる「Trip to Skye」の演奏。

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