2012/12/02

木下直人さんから(Marcel Mule plays Durufle)

木下直人さんから、非常に希少な音盤の復刻を頂戴した。マルセル・ミュール氏がオーケストラに参加した盤で、モーリス・デュリュフレの「3つの舞曲」の第3楽章"Tambourin"が収録されたSPである。Assosication francaise d'action artisqique AA.11という型番が付与されている、超レア盤。木下さんのお話では、一般販売されなかった盤のではないか、とのこと。Eugène Bigot指揮コンセール・ラムルー管弦楽団の演奏で、1943年2月22日の録音。この録音が吹きこまれた経緯などいろいろと想像を巡らせてしまう。写真はクリックすると拡大できる。

第3楽章"Tambourin"の中間部で、サクソフォンが活躍する。息の長いソロ、そして続くスタッカート部分で他楽器との掛け合いが聴かれる。良くあるSP時代のサクソフォン独奏SPのように、オンマイクでサクソフォンが吹きこまれているということはなく、あくまでオーケストラの一員としてサクソフォンが聴こえる。しかし、その中でも抜群の存在感を放つ…これは、ミュールの演奏そのものである。70年近くの時を経て、この録音がCDプレーヤー上で再生されているなんて、天国のミュール氏が知ったらどう思うだろうか。

先日の長野での演奏の際には、私の分のみならず、TsukubaSQ出演者全員分の復刻までしていただいて、プレゼントしてくださった。しかも一枚足りないとわかるや、追加で郵送して下さったのだ!いやはや、頭が上がらない。この場を借りて改めて御礼申し上げる。

興味ある方は、kuri_saxo@yahoo.co.jpまで連絡をください。

0 件のコメント: