2012/12/30

木下直人さんから(放浪の騎士)

先日、島根県のF様よりご提供いただいた…ということで紹介したジョルジュ・ツィピーヌ指揮フランス国立放送局管弦楽団の演奏によるジャック・イベール「放浪の騎士」の録音だが、原盤となる仏COLUMBIA FCX 607(当たり前だがジャケットも違う)の復刻を木下直人さんより頂戴した。イベールの諸作品のなかでも格段に好きな作品であるので、嬉しい限りである。木下さん、いつもありがとうございます。

朗読を経た、冒頭のトランペットの音から高解像の音楽に驚いてしまった。確かに、もともと非常に優秀な録音であるということはわかってたのだが、それにしても凄い。木下さんによれば、原盤であることと、さらにカートリッジがPierre Clementであること、イコライザが原盤と同一であること(Old Columbiaのセッティング)により、この復刻音質が実現できているとのこと。

改めて、マルセル・ミュール氏のサクソフォンが見事である。オーケストラの中のサクソフォンとしては、ダニエル・デファイエ氏参加のダリウス・ミヨー「世界の創造」(レナード・バーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団)や、ティモシー・マカリスター氏参加のジョン・アダムス「シティ・ノワール」(グスターボ・ドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィル)とともに、サクソフォン奏者必聴の録音であると思う。

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