2012/02/02

デニゾフ「ソナタ」のジャズアレンジ

TsukubaSQとしてエントリーしていたWSCの参加申し込みが受理されたので、今年の7月はスコットランドへ。

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平野公崇氏が演奏したデニゾフ「ソナタ」第3楽章を聴いている。サックス+ピアノトリオ用に編曲されていて、初めて聴いたときは大きな衝撃を受けた。長らく廃盤となっていたせいか、意外と若い世代には知られていなようだ。平野公崇(sax.)、クリヤマコト(pf.)、納浩一(bs.)、松山修(dr.)というジャズ・カルテットによるデニゾフ「ソナタ」の第3楽章。アルバム「ジュラシック」に収録されている。

冒頭から、イメージ通り。最初の6/4のバス・オスティナートはベース、その上で鳴るブロックコード、即興的フレーズは、ジャズピアノそのものだ。デニゾフは、ロシア近現代音楽界の中で、西洋音楽の技法を最も積極的に取り入れた作曲家の一人である。そして、西洋のジャズが大好きだったのだそうだ(カプースチンのように、あからさまにジャズの語法を取り入れた作品ばかりを作っていたというわけではないが)。J.M.ロンデックスからサクソフォン作品を委嘱されたとき、サックス=ジャズというリンクが、デニゾフの頭の中で繋がったことは、想像に難くない。

ご存じないかたはぜひ聴いてみることをオススメ。デニゾフのソナタに対する印象が変わること請け合いだ→ジュラシック

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