2011/03/26

Pluck Blow

発売からずいぶんと経ってしまったが、ジェラルド・マクリスタル Gerard McChrystal氏のサクソフォン×ギターのアルバム「Pluck Blow(Meridian Records CDE84546)」を入手した。以前mckenさんがご自身のブログ1000記事目で絶賛していたこともあり(3、4年前)ずっと欲しいと思っていたのだが、入手していなかった。最近、マクリスタル氏の参加CDをブログ上で紹介したことをきっかけに興味が再燃したのだ。金曜日の帰省直前にアパートに届き、速攻で携帯音楽プレーヤーに転送し、帰りの高速バスの中で聴いてきた。

「Pluck Blow」
Gerard McChrystal, saxophone
Craig Ogden, guitar
C.Farrell - The Shannon Suite
S.Greenbaum - Cloud Eight
A.Scott - Nemesis
G.Caffrey - Skipping
T.Davis - Incantation
B.Cowie - Romances
G.Caffrey - Pluck Blow
I.Wilson - Tern
I.Wilson - Icarus
U.Schultheiss - No Rest

サクソフォンとギターの組み合わせは、実に面白い。ギターの繊細な音色と、サクソフォンの自在な表現力の間に生まれる響きは、新鮮。そういえば、井上麻子さんと松尾俊介さんのライヴを聴いたこともあったが、そのときも充実した響きに感銘を受けたものだった。レパートリーは少なく、音量バランス的にも難しい部分が時々あると思ってしまうものだが、想像とはまったく違う響きが生まれる。

「Pluck Blow」では、演奏されている曲の面白さも手伝って、完成度の高いアルバムに仕上がっている。一曲目に置かれたファレルの「Shannon Suite」から、マクリスタル氏の美しい音色、そしてオグデン氏のテクニックに驚く。バランスは最適な状態で記録されており、サクソフォンとギターがせめぎ合う様子をリアルに感じ取ることができた。アンディ・スコット(ApolloSQのメンバーとしても有名)が作曲した「ネメシス」は、ロブ・バックランド「Towards the Light」ではピアノ、ビブラフォンとともに演奏されていた。少しミニマル風の、かっこいい作品であるが、これもギターでの演奏を聴くのは新鮮だった。

アルバムタイトルとなっている「Pluck Blow」や、最後に置かれた「No Rest」も、面白い。あまり知られていない曲の面白さを文章で伝えるのは限界があるので、マクリスタル氏のページのCD紹介ページへのリンクを張っておく。「No Rest」は試聴できるので、ぜひ聴いてみていただきたい。クレジットカードを使って購入も可能だ。

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