2011/01/01

アニヴァーサリー作曲家

2011年…ピアノ界ではフランツ・リストの生誕200年などと騒がれているようだが、リストはサクソフォンのために作品を書いていないし、いまいちピンと来ない。そこで、新年恒例、声楽家・松平敬氏の「アニヴァーサリー調査」を眺めてみたところ…ふっふっふ、良い感じの「アニヴァーサリー」がたくさんあるではないか(´ー`)

"ニーノ・ロータ生誕100周年"
ちょうどニーノ・ロータに関連した作品を、Tsukuba Saxophone Quartetで演奏しようと考えているため、なんだかタイムリーだと感じる。映画音楽のみならず純粋なクラシック音楽の作曲家としても活躍したとのことだが、私自身、映画音楽以外のニーノ・ロータ作品は良く判っていない。やはりニーノ・ロータの真髄は映画音楽にあると感じるのだ。特にフェデリコ・フェリーニとタッグを組んだときの、驚異的に美しい映像に付与される、人間の血が通っているような音楽こそ、まさに映画音楽の巨匠と評されるにふさわしい。
YouTubeの映像を貼り付けておく。8 1/2(はっかにぶんのいち)で、大女"サラギーナ"が砂浜でルンバを踊るシーンだ。夢のように光輝く幻想世界、そこに割って入るニーノ・ロータのルンバ。8 1/2でも評価が高い場面のひとつである。



"アラン・ペッテション生誕100周年"
サクソフォン吹きなら誰もが知っている(はず)「交響曲第16番」のペッテションである。そもそも、ニーノ・ロータと同じ年の生まれだということが驚きだ。悲劇的な人生のイメージばかりが強く、楽曲そのもの私も聴いた作品は「交響曲第7番」「交響曲第16番」くらい。ということで、新年早々NMLで「交響曲第5番」を聴いてみた。…うっ、く、暗い。新たな年の初めに聴くものではないかもしれない。
第5番といえば、ベートーヴェンでありメンデルスゾーンでありチャイコフスキーでありショスタコーヴィチだが、ここまで救いようのない第5番も他にはないと感じた。今年は他の交響曲も、少しずつ聴いてみることとしよう。

第5番を聴いておきながら、ここでは再び第7番と第16番のCDを紹介する。Amazonへのリンクはこちら→「Allan Pettersson: Symphony 7 & 16(Swedish Society SCD 1002))」。「交響曲第16番」はジョン=エドワルド・ケリーが参加した盤もあるが、ヘムケ氏が参加しているこの盤が大変素晴らしい。オーケストラのffと対等に渡り合うヘムケ氏の輝かしいサクソフォンは、「オーケストラ+サクソフォン」という編成の録音媒体の中では、最高のものの一つだ。

"パーシー・グレインジャー没後50年"
サクソフォンとは関わりが深い作曲家。以前ブログの記事でも取り上げたが、グレインジャーは第一次世界大戦従軍時に音楽隊でサクソフォンとオーボエを吹いていたということで、サクソフォン吹きとしてのキャリアは筋金入りだ。ただ、例えばサクソフォンのソロ作品があったりするわけではなく、専ら管楽アンサンブル作品、サクソフォンラージ作品の中での用法に限定されるのが、ちょっと意外なところ。

…ということで、サクソフォンとの関わりはとりあえず置いておいて(いいのかっ)、このCD「グレインジャー・エディション15 管弦楽作品集3(Chandos CHAN9839)」を聴いた。私が大好きな三つの吹奏楽曲のうちのひとつ、「ローマの権力とキリスト教徒の心」のオーケストラ版が収録されている。吹奏楽版よりも壮大な印象。大伽藍…じゃなかった、大聖堂のような巨大な建築物の前に立ち尽くしているような、そんな気分にすらさせられる。幸いNMLにはシャンドスのグレインジャー作品集がすべて揃っている。2011年、グレインジャーに関してはここから聴いていこうかな。

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