2010/11/28

面白かった!JacobTV氏レクチャー

東京ワンダーサイト青山で開催された、JacobTV氏のレクチャーに伺ってきた。いやあ、凄く面白かった!いくら解説を読んでも、いくら音楽を聴いても、作曲家の言葉に勝るものはない。トークやQ&Aはもちろん、様々なデモ音源、映像、さらには大石将紀氏のライヴ演奏まで付いて、1時間半に渡って至れり尽くせりの内容であった。

内容についてはなんとか上手くまとめて12/1以降にブログ上に書こうかと思う。Q&Aでは、いちばん訊きたかったことも訊くことができて良かった。

…が、その前に、まずはこちらでしょう:今週水曜日のJacobTV氏のポートレート・コンサート!大石将紀氏を中心に新進気鋭のサクソフォン奏者たちが、JacobTV氏の作品を吹きまくる!フライヤーだって、およそクラシック・サクソフォンの催しとは思えないポップなもの。これは聴き逃せませんぞ。ちなみに私は、新曲以外のプログラム冊子に載せる曲目解説を担当した。かなり気合い入れて書いたので、ぜひ。

【JacobTV Show】
日時:2010/12/1(水)19:00開演
会場:VACANT http://www.n0idea.com/
料金:前売2500円、当日3000円
プログラム:
Pitch Black, Postnuclear Winterscenario No.10, The Body of Your Dreams, Kaku!, Syracuse Blues, Buku, The Garden of Love, Grab It!(すべてJacobTV作品)
詳細・問い合わせ:
http://www.m-oishi.com/

フライヤー(クリックして拡大)

2010/11/26

JacobTV appears @ トーキョーワンダーサイト

詳細はこちら:http://www.tokyo-ws.org/aoyama/index.html

今回のJacobTV氏来日の折、レクチャーが2回行われるのだが、その一つ目が東京ワンダーサイトにおけるOpen Studioでの講演。

ヤコブTVアーティスト・トークでは、彼のオーケストラ作品、室内楽作品、ダンスとの作品、そしてBoombox作品(テープとの作品)についてお話頂きます。また、12月1日に行われるコンサートにも登場する大石将紀氏(サックス奏者)がモデレーターとして参加します!(トーキョーワンダーサイトの公式ウェブページより)

とのこと。たしかに私たちはJacobTV氏の音楽を聴いたことがあるし、演奏したこともあるし、そのバックグラウンドについても解説を読んで理解しているが、しかしそれでも作曲家本人の口から語られる言葉以上の、貴重な情報源はあるまい。とても楽しみな催しだ。…しかも、これが入場無料、というのが凄い。

【OPEN STUDIO 2010/11月】
日時:2010年11月28日 11:00-18:00
会場:トーキョーワンダーサイト青山クリエーター・イン・レジデンス
料金:無料(日英逐次通訳付き)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団

JacobTV氏のレクチャーは、18:15から20:00で予定されている。この日は昭和音楽大学サックスオケの演奏会もあるのだが…すみません、私はこっちに行きます(^^; 週末は長野県の実家に戻るので、当日は実家から直接会場に向かう予定。

次はFacebook?

ウェブページ、ブログ、mixi、Twitterと来て、次はFacebookあたりか?と言われているけれど、実際に私の周りに利用者も増えてきた。私もけっこう前からアカウントを持っていて、発言内容をTwitter「kuri_saxo」アカウントとリンクさせている。

「海外の利用者と交流できるのがいいなあ」と思って使い始めたのだが、最近では機能も充実してきて、使用者次第でいろいろなことができそうだ。mixi、Twitterとともに、うまく使い分けていければ良いなと考えている。アカウント名は私の実名のローマ字なので、ご存じの方は検索してみてください。

2010/11/25

Global Music Facilitiesから楽譜購入

今度の四重奏ネタとして、アメリカのとある作品に取り組もうと考え、その楽譜の探索を始めたのがひと月ほど前。有名な作品だ…というイメージがあったため、いつものSheet Music Plusアカデミアミュージックを探索するも、在庫を見つけることが出来ない。Sheet Music Plusにはリストすらされていないし、アカデミアミュージックはいつもの「ウェブページ上では在庫があるけれど、電話してみると在庫なし」という状況。

さらに探索を進めていったところ、ドイツのMusik-Direktで取り扱っていることを確認し、購入を試みたのだが、なんと日本への発送に対応していない!とのこと。海外のショップやオークションではよくあることなのだが、ここに来て手詰まりしてしまった。

作曲家にコンタクトをとろうか、それとも出版社にコンタクトをとろうか考えた挙句、出版元のBergez Music Publishingにコンタクト。いまでこそリンク先はいくつかの情報が掲載されているが、私が最初に見に行ったときには不親切にメールアドレスが書かれているだけであった。2回に渡ってメールを送りつけたところ、やっとのことで「我々から直接は買えません、Global Music Facilitiesに連絡をとってください」と回答を得ることができた。

そこからはトントン拍子。Global Music Facilities(エストニア)のBert Langeler氏に問い合わせしたところ、すぐに返信があって、目的の楽譜を購入できるとのこと!「ありがたい、買います!」とメールを送ったところ、通常の発送方法ではなく、なんとPDFでの楽譜送付を提案してくれた。送料も節約できるし、早いし、そもそも自分の楽譜管理方法がPDF化→Gmail飛ばし、であるので、これ以上の条件はないと考え、その提案のままリクエストした。その後、3日ほど待って楽譜がメールの添付ファイルとして送られてきた。支払いは、さくっとPayPalで。かかった料金は、純粋な楽譜代、たったの2800円。もしアカデミアミュージックなどを通して買っていたら、送料込みで6000円近くかかったのではないだろうか。

10年前までは考えられなかった楽譜購入のスタイルだが、このように実際に接してみると便利さに驚くほかない。20年先には、四重奏みんなで通信機能付きのタブレットを持ち寄って、欲しい楽譜はその場で検索 or エージェントにコンタクト、PDFファイル購入、初合わせ、なんてことが、日常的な風景になっているかもしれない。実際、狭い世界ではすでに行われていることで、あとはどれだけ拡がっていくか、というところだろう。

2010/11/24

The SAX Vol.44

アルソ出版のサクソフォン専門誌「The SAX」…最近は、比較的ジャズ、フュージョン寄りの記事が多かったのだが、11/25発売のVol.44において、なんとクラシック・サクソフォンに関する特集が組まれている。その名も、「Classic Saxophoneの源流を探る vol.1」。内容は、「私が考えるClassic Sax」「Classic Sax Player偉人伝」「音色を楽しむ名盤&定番アルバム」「"Saxophone Festival"徹底紹介」の4編。

なんと今回、編集部のO様より話を頂戴して「音色を楽しむ名盤&定番アルバム」のセクションを担当させていただいた(3ページくらい)。素晴らしい仕事をいただき、O様はじめ、編集部の皆様に感謝申し上げる次第。「手に入りやすいクラシック・サクソフォンのアルバムを18枚レビューしてほしい」ということだったので、私なりの基準で18枚ピックアップしてみた。どんなアルバムが選ばれているかは…ぜひ雑誌を読んでいただいてのお楽しみということで。改めて眺めると、ちょっと偏った感じを受けるが。

その他のセクションにも注目。特に、「Classic Sax Player偉人伝」は凄い。ミュール、デファイエ、ロンデックスといった歴史的奏者たちについて、そのお弟子さんが師の音楽感、思い出などを語る、というもの。

ミュール→ヘムケ
デファイエ→斎藤広樹
ロンデックス→佐々木雄二
ヘムケ→雲井雅人
ルソー→石渡悠史
阪口新→冨岡和男
大室勇一→須川展也
石渡悠史→北山敦康

という具合。すごい布陣だ。ちなみに、ミュールについては「そうか、来日中のヘムケ氏という手があったか!」と感心してしまった。大室勇一氏についての情報は、存命中のバンドジャーナルなどではともかく、近年ではとても珍しいものではないだろうか。また、今年のサクソフォンフェスティバルについても、貝沼氏が語る企画もなかなか。今から楽しみになってきた。

その他にも魅力的な記事がたくさん。表紙はヘムケ氏だが、そのヘムケ氏の経歴や音楽感を知ることができるロングインタビュー(インタビュアーは雲井雅人氏)など、最近のThe SAXの傾向からすると驚くほどクラシック・サクソフォンに対してページ数が割かれている。

ということで、ぜひ手にとってみてください(^∀^)Amazonでの購入リンクは、こちら→The SAX Vol.44

2010/11/23

アマリリス合奏団第23回オータムコンサート

おなじみmckenさんが参加されている、アマリリス合奏団の演奏会を聴いてきた。会場は府中の森芸術劇場のウィーンホール。国立音楽大学の演奏会に伺って以来だ。

【アマリリス合奏団第23回オータムコンサート】
日時:2010年11月23日(火・祝) 19:00開演
会場:府中の森芸術劇場・ウィーンホール
プログラム:
大野克夫/織茂学 - Konan
伊藤康英 - 木星のファンタジー
織茂学 - フルート三重奏のための「レスペデーザ組曲」
秋透 - 3つの富山県民謡
J.イベール - フルート協奏曲
広瀬勇人 - 春の小径
J.S.バッハ - イタリア協奏曲
織茂学 - サキソカーニバル!

管楽器編成に先立って最初に演奏されたKonanは、同名のテレビアニメの主題歌を壮大なクラシック風にアレンジしてしまったピアノソロ作品で、ちょっとびっくり。

続いて管楽器の演奏。アマリリス合奏団の中にはサクソフォン四重奏が二つと、フルートアンサンブルが一つ存在する。サクソフォン四重奏の二団体は、片方のチームが「木星のファンタジー」「イタリアン協奏曲」を、もう片方のチームが「3つの富山県民謡」「春の小径」を、それぞれ演奏し、最後に合同でサクソフォン八重奏「サキソカーニバル(新作)」を演奏していた。どちらも固有の音や技術や音楽性があるのは当然だが、それぞれの団体に共通しているのは安定した音楽の流れ。同じメンバーで長く続けていることの証なのかもしれない。

「木星のファンタジー」は、私も何度も演奏したことがあるが、単純な楽譜だけに演奏者によってこうも解釈が違うのかと、これまでにも実感すること数多。アルトがメロディを歌い出す場所、インタラプト直後の転調部分、最後のレント…。いろいろと感じとる部分が多かった。「富山県民謡」は、カッコイイ!確か雲井雅人サックス四重奏団の初演も聴いていたのだが、民謡のメロディにかなり技巧的なアレンジが施されていて、演奏会にはぴったり。今日の演奏もダイナミックで楽しいものだった。

休憩を挟んで後半は、イベールの「フルート協奏曲」がソロで演奏され、続いて「春の小径」という聞き慣れない小品。かわいらしくて聴きやすいイメージで、ちょっと音を出してみたいかも。さらにサックス⇔バッハでは定番の「イタリアン協奏曲」では、第一楽章の演奏に特に感銘を受けた。

そして最後に演奏された八重奏が、やはり本日の白眉。親交が深い織茂学氏の手によるもので、題名の通りに楽しく、演奏効果も高い作品だった。冒頭少ししてから奏でられるバス・オスティナートが、どう聴いてもチック・コリアの「Return to Forever」にしか思えない…のには笑った。速い部分や、ロマンチックな部分、各楽器に見せ場も用意されており、演奏者からの共感度も高かったようだ。

プログラム冊子にはこんな事が書かれていた。
私たちのコンサートも20回を超え、結成した頃は20代だったメンバーもほぼ全員不惑の年を過ぎました。思い返すと…その巨躯を練習したときの出来事、本番で演奏したときの気持ち、若かった頃の思いなどが曲と共に蘇ります。
発足当時からすればかなりメンバーも変わっているそうだが、23回を迎えてなお続けることで、演奏者の中で醸成されるもの、また、聴き手に感じさせる何か、というのも確かにあるようだ。自分がそうなったときには、どんな演奏をしているのだろうか。

2010/11/22

JacobTV: 来日!

明日はおなじみmckenさんの、アマリリス合奏団の演奏会を聴きに行くのだ。わーい。詳細はこちらから。

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で、これから今週から来週辺りにかけて猛プッシュすべき話題と言えば…。そう、

JacobTV、来日!!

ああ、もう嬉しすぎる。

実は初来日ではなくて、昨年2009年に「チェロ協奏曲」の日本初演のために来ていたようなのだが、その時はサクソフォン関連の催しは行われなかったはずだ。しかし今回は、大石将紀が主催するJacobTVのサクソフォン作品演奏会(新作&日本初演多数!)、そして東京ワンダーサイトと昭和音楽大学におけるレクチャーが予定されている。

私は今回、JacobTVのサクソフォン作品演奏会用に、プログラムノートの執筆を担当している。JacobTVの作品はナレーションが英語であるため、日本人に対して作品の面白さを伝えるためにはどのようにすれば良いか、執筆にあたっては試行錯誤の連続だ。しかし、その執筆もそろそろ終わりに近づき、今晩中にはなんとか上梓することができそうだ。

ここまで読んで「JacobTVって何?」というあなた!まずはこの辺とか、この辺(手前味噌ながら…)を観ていただきたい。しばらくこのブログはJacobTVモードになる予定。

2010/11/21

またまた國末さんの演奏会

曲目解説書きラストスパート中。実家にちょくちょく帰っているため、事務をこなす時間をあまり取れないでいる。

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またまた直前に國末さんの演奏会情報を教えていただいたので、掲載しておく。月曜日ということで、ちょっと私は伺えないのだが、お時間ある方はぜひ。

【國末貞仁CD発売記念サロンコンサート】
日時:2010年11月22日(月) 19:15開演(18:45開場)
会場:ドルチェ楽器管楽器アヴェニュー東京アーティストサロン
料金:2,000円(全席自由)
問い合わせ:ドルチェ楽器管楽器アヴェニュー東京 03-5909-1771

國末さんからのメッセージはこちら:

9月15日にカフアレコードより発売された僕のソロデビューアルバム「The Last Country」(CACG-0157)の発売記念コンサートをドルチェ楽器管楽器アヴェニュー東京アーティストサロンで開催致します!

開演は少し遅めの19:15。

プログラム1曲目は、明日11月22日は「いい夫婦の日」にかけて、エルガーの「愛の挨拶」でご挨拶。

そして、2曲目はCDの1曲目に収録したカナダの作曲家・ベダールの「ファンタジー」
とても爽やかな曲想と昼ドラの音楽を想わせるような中間部のメランコリックなメロディーが印象的な僕の大好きな曲をソプラノサクソフォーンで演奏致します。

続けて、石毛里佳さん作曲の「down down down」。
この曲は僕の委嘱作品で、都内で演奏するのは今回が初めてです!!
石毛さんらしいカッコいい曲です!

そして1部の最後に僕のこれまでの演奏家人生の中で最多演奏回数を誇るミヨーの「スカラムーシュ」。ほんとにバランスのよい楽しい曲で、大好きな曲です。

休憩のあとは、共演の素晴らしいピアニスト・まりっぺこと中村真理さんのピアノソロでショパンの「幻想即興曲」をお聴きいただきます。
まりっぺファンにはたまりませんね。

それから、同じくショパンの「ノクターン作品9の2」をサックスとピアノで演奏させていただきます。
どうしてもノクターンのあの美しいメロディーをサックスで吹きたくて(笑)

そして、その後は、クレストンというアメリカの作曲家の書いた「ソナタ作品19」を演奏します。
僕が芸大受験時代の2年間ずーっとずーっと練習していた曲です。
この曲を演奏するとその頃の気持ちを思い出すんです。
音楽ってそういうところが不思議だし素敵だな、って思います。

そして、最後に今回のアルバムのタイトル曲「The Last Country」。
この曲は高橋宏樹くんが僕のために書いてくれた曲です。
メロディーメーカーの高橋くんらしい哀愁漂う美しい旋律と思った以上に難しい後半の速いパッセージが聴き所です。

といった内容でお送りする約1時間半のコンサートです!

ぜひぜひ聴きにいらして下さい!

浦和で練習

来年の5/22を当面の目標とした四重奏の練習。過去曲と新曲を取り混ぜて、なんとなくプログラムも固まってきたが、できるかどうかとか、だいぶ見通しが立たない部分があるような、ないような。とりあえず楽譜については、あっちこっちに手を伸ばして無事に入手できそうである。

遊びで「彼方の光」「木星のファンタジー」を簡単に、またクリスマスシーズンが近いということでサキソフォックスの「クリスマス・キャロル・メドレー」「サンタクロース・メドレー」を合わせてみた。サキソフォックスの2曲は、それぞれ石川亮太氏
、高橋宏樹氏によるアレンジで、とても面白いし吹きごたえもあると感じた。ただ、使えるシーズンが限られているんだよなあ…。

その後は実家へ移動し、今は録画された「カリオストロの城」を見ながら某プログラムノートを執筆。こちらはもう少しで完成し、上梓できそう。

2010/11/18

【演奏会情報】YaS-375 3rd Concert

國末さんから演奏会の案内を頂戴した。…のだが、なんと明日は自分が幹事をやっている会社の飲み会のため、伺うことができない(>_<)

サクソフォン2本+ピアノという編成の団体の中では、オリジナル曲も交えながら親しみやすい演奏を繰り広げる、稀有な存在だと思う。初めての人が聴いても楽しいし、マニアックな人が聴いても楽しいのだ。そういえば、Ferrer Ferranの「PARSAX」を聴いたのはYaS-375の1st(サロン)コンサートが初めてだったのだ。

【YaS-375 3rd Concert】
日時:2010年11月19日 19:00開演
会場:東京オペラシティ・リサイタルホール
料金:一般4000円、学生3000円
プログラム:
S.ジョプリン - エリートシンコペーション
W.A.モーツァルト - ディヴェルティメント変ロ長調
P.ヒンデミット - コンチェルトシュトゥック
長生淳 - パガニーニ・ロスト
C.チャップリン - スマイル、ライムライト
H.マンシーニ - ひまわり
N.ロータ - 道
加藤昌則 - オリエンタル
V.モンティ - チャルダーシュ

というわけで、マニアックな聴きどころをひとつ解説。加藤昌則氏の「オリエンタル」は、サクソフォン2本+ピアノという編成の作品の中で「PARSAX」を上回るほどにかっこいい曲だと思う。元々はヴァイオリンとアルトサックスのために書かれたということだが、ヴァイオリンパートはソプラノサックスに置き換えられとんでもないことになっているし、アルトサックスだって須川氏のために書かれたということで、技巧的な部分が満載だ。明日の演奏が日本初演となる。これはライヴで聴きたかった!

2010/11/17

秋の夜長にBISの名盤を…

たまにはこんなスタンダード盤を聴きたくなることもある。普段からちょっと外れた場所(?)の音楽を聴いているせいか、こういったクラシック・サクソフォンの基本作品集に立ち戻ると、耳がリセットされるような感覚がする。ご存知、クロード・ドゥラングル教授が、ロシアの作品に取り組んだBISの名盤「The Russian Saxophone(BIS CD-765)」である。→Amazonへのリンク

ロシアのサックス…というと、最近ではマルガリータ・シャポシュニコワ Margarita Shaposhnikova教授門下のセルゲイ・コレゾフ Sergey Kolesov氏やニキータ・ツィミン Nikita Zimin氏の活躍がめざましく、演奏の面からサックス界を席巻している感じがするが、作品だって面白いものが多い。というか、ほんの10年前までは作品ばかり出まわって、肝心の演奏者に関してはミハイロフやらオセイチュクといった名前くらいしか聞かなかったというのに…。と、話が逸れたが、ドゥラングル教授のこのアルバムは、タイトル通りにロシアのサクソフォン作品を集めたディスクである。

ロシアのサクソフォン作品、と言われて何を想像するだろうか。一般的にはグラズノフ「協奏曲」「四重奏曲」と、デニゾフ「ソナタ」…くらいまでだろう。このディスクに収録されているのは、デニゾフよりも現代寄りの作品たちだ。

Edison Denisov - Sonata
Alexander Raskatov - Pas de deux
Sofia Gubaidulina - Duo Sonata
Vadim Karasikov - Casus in terminus
Edison Denisov - Sonata for Alto Saxophone and Cello
Alexander Vustin - Musique pour l'ange

デニゾフとグバイドゥーリナはともかく、その他は見たこともない作曲者の名前ばかりだろう。たしかに、少し聴いたことのない印象の響きが多いが、いずれも美しい曲たちばかりである。例えば、和声の美しさやメロディの美しさではなくて、瞬間的な煌きのような美しさがある。色とりどりの音楽、というよりも、暗闇に浮かぶ光の音楽とでも言えばいいのだろうか。

デニゾフの「ソナタ」は、最近は録音も増え、いまさら…と思って久々に聴き始めたのだが、いやあ恐れいった。とんでもなく上手い。ドゥラングル教授はデニゾフのアドヴァイスも直接受けたというが、そういったレベルで済まされるお話ではない。楽器のコントロールといった点で、跳躍やアーティキュレーション、特殊奏法まで含めて、ここまでのレベルを達成できる奏者が、2010年となった今でも果たして何人いるだろうか…と思ってしまった。名演である。

終始難解な響きが空間を満たす「Pas de deux(2人の歩み)」は、パリ国立高等音楽院の試験曲として書かれた。サクソフォン、ヴィヴラフォン、チェロのために書かれた「Musique pour l'ange(天使のための音楽)」は、調性感も伴っており、特に聴きやすい。この2曲は、いずれも隅々まで美しい響きに満ち溢れている。ヒーリングミュージックと言えば聴こえは悪いが、音楽というよりも環境音に近い部分にある作品なのかもしれない。秋の夜長に、少し明かりを落として、この響きだけに溺れていたい。

2010/11/16

Dinant 2010: 本選動画

アドルフ・サックス国際コンクールの本選の動画のほとんどがアップロード完了したそうだ。ほんの5分ほど前、Adolphesax.comのダニエルさんにメールで教えてもらった(ありがとうございます)。下記リンクより参照できる。

http://www.adolphesax.com/index.php?option=com_hwdvideoshare&task=viewcategory&cat_id=30&Itemid=727

今日はもう遅いので、明日仕事から帰ってきてからじっくり観てみよう~。

JASRACからの請求

2年前の演奏会で演奏したJacobTVの「Grab It!」と伊藤康英先生の「木星のファンタジー」について、JASRACより演奏料を請求された。

オランダの著作権団体がJacobTV作品の演奏について調査し、JASRACを通じて演奏料を徴収しようとしたことが、事の発端。当該演奏会は入場無料の演奏会であったため、演奏料の支払いについては気にも留めていなかったのだが、入場無料だったとしても、出演者の誰かに対してギャラが支払われた"演奏会(曲ではない)"は徴収の対象となってしまうだとか。その演奏会には、グラズノフ「協奏曲」の独奏者として、またラージの「セント・ポール組曲」と「木星のファンタジー」の演奏者として、松雪先生をお呼びしたため、その部分が引っかかってしまった。

このことについては初めて知った。当時、演奏会に際していろいろと調べたりして漏れがないように押さえていたはずだったのだが、こんなところにミスがあったとは。まったく、無知とは罪なことである。…ということで、だいぶ凹んでしまったのだが、一度失敗したことは繰り返さないようにしないと(まあ、さすがにこんな簡単なことはもう忘れませんヨ…)。

ちなみに徴収された金額だが、2曲合わせて1000円弱、といったところ(請求書が到着していないので、まだ正確には判らない)。比較的お安く済んだのは幸い。

ちょっと疑問を感じる部分もいくつか。例えば、なぜギャラが発生した演奏曲目ではない「Grab It!」になぜ演奏料がかかるのか?とか、なぜ入場者数ベースではなくキャパベースの徴収料金なのか?とか。だが、平日にしか対応できないというし、演奏料もそれほどかからなさそうだということで、疑問を言うだけ言って交渉せずに支払うことにした。中途半端な交渉だと、時間のほうがもったいなく感じてしまう。

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2011/1/3追記:顛末はこちら

2010/11/15

第2回サクソフォン交流会開催予定

今年4月に成功のうちに終えたサクソフォン交流会だが、来年4月に第2回を開催する。今年はどんな催しとなるだろうか。今からとても楽しみだ。

【第2回サクソフォン交流会】
日時:2011年4月30日(土曜)
会場:小松川さくらホール・多目的ホール(都営新宿線「東大島駅」徒歩10分)
料金:入場無料
プログラム:
参加団体によるアンサンブルステージ 他
詳細:
http://enjoysax.michikusa.jp/

2010/11/14

Dinant 2010:総括

運営者でもなく、参加者でもなく、オンライン上からのただのいち観戦者に"総括"も何もあったもんじゃないが(^^;

第5回アドルフ・サックス国際コンクール(ディナン)2010は、ベルギー出身のサクソフォン奏者、シモン・ディリク Simon Diricq氏の優勝で幕を閉じた。すべての日程が終了した今、参加者の皆様の健闘に心から敬意を表し、また運営陣営に対しても感謝を申し上げたい。

インターネット関連を全て担当しているAdolphesax.comチームのおかげで、日本にいながらにして参加者の演奏に触れることができたことは、当たり前のようでいて、実はとても稀有なことだ。10年前には考えられなかったことが、技術の進歩によってどんどんと身近な場所に浸透してきている。携帯電話の画面で、ベルギーの国際コンクールをライヴ中継で観られるなんて…!ただ、いくら身近な場所で楽しむことができるようになっても、コンクールの権威は常に高い位置を維持したままであるのだなあと感じ入った。メディアが発達し、高クオリティのソースまでもが叩き売される世の中だが、あるところにはあるものだ。

フランスのサクソフォンの強さには、素直に恐れいった。ファイナリストの国籍は様々だが、ほとんどがフレンチ・スクールに属する奏者であるという状況は、(ちょっと予想していたけれど)蓋を開けてみれば圧倒的であった。また、ロシアのシャポシュニコワ教授の門下生が第2位入賞というのも、ロシアのサクソフォンに対する認知がさらに進むという点で、興味深い出来事だ。日本からも、ぜひ次は入賞者が出て欲しいところ。ファイナリストに日本人がいないのは初めてだった。

それにしても、国際コンクールは面白い!!まさに、スターが産まれる場所だ!!

日本語ページ:
http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_jap.html
English Page:
http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_eng.html

次は、2011年に開かれる第3回ジャン=マリー・ロンデックス国際コンクールだろうか。すでに課題曲も発表されている。こちらも、余裕があったらぜひ追ってみようと考えている。

Dinant 2010: Final Round Results

1st: DIRICQ, Simon (Belgium)
2nd: ZIMIN, Nikita (Russia)
3rd: SOUILLART, Alexandre (France)
4th: RAUTIOLA, Joonatan (Finland)
5th: ROGINA, Miha (Slovenia)
6th: NOVIKOV, Evgeny (Russia)

2010/11/12

Ferrer Ferran "PARSAX"の作曲者公認録音

昨日、Twitterを眺めていたときにふとフェレール・フェラン Ferrer Ferranの「Sonatina - Parsax」のことを思い出して、久々にこの曲について調べてみた。この曲は、2本のアルトサクソフォンとピアノのための作品である。3つの楽章から成り、クラシックの書法で書かれていながら、バラードやポップス(ジャズ)のような親しみやすい外観を持ち、「サックスのデュエットで何か良い曲ない?」と訊かれたときには必ずこの曲をオススメすることにしている。

Tsukuba Saxophone Quartetのソプラノ吹きのNとともに、かつて2回ほど演奏に取り組んだ。私は2ndだったが、フィンガリング的に微妙に難しく練習に苦労した覚えがある。1stは、フィンガリングに加えてフラジオもきちんと吹かねばならず、もっと大変だったようだが。1997年にスペインで開かれた世界サクソフォン・コングレスに際してサックス吹きのラミレス兄弟のために作曲された。日本初演は服部吉之先生とファブリス・モレティ氏(1stと2ndはジャンケンで決めたらしい)が行っている。国内でも少しずつ演奏される機会が増えてきており、嬉しい限り。

作曲者ご本人の作品解説ページを訪れたところ、全編の参考音源がアップロードされていた。
http://ferrerferran.es/Obras/Sonatina.Parsax.htm

ステーブルなテンポで鳴らしきり、サックス二本が重なる部分の和音も倍音レベルまでしっかりとコントロールされており、とても完成度が高い演奏だと思った。ちょっと解りづらいが、上記リンク先ページの三つ並んだ音符アイコンをそれぞれクリックすると、第1楽章、第2楽章、第3楽章を聴くことができる。

作品の良さを、音源と共に伝えられるのは嬉しいなあ。音の世界ならば、百読は一聴にしかず、とでも言えようか。

2010/11/11

Dinant 2010:ファイナリストのみなさんの経歴

NOVIKOV, Evgeny(ロシア)
ノヴォシビルスク特別音楽学校にてサクソフォンを始め、その後奨学金を得てフランスに留学。サン=モール音楽院でニコラ・プロスト氏に師事し、現在はヴェルサイユ音楽院でヴァンサン・ダヴィッド氏に師事。経歴からも判るとおりシャポシュニコワ流の演奏、というわけではない。ちなみに、この名前を調べようとすると、同名のラリードライバーの名前が多数引っかかる。

RAUTIOLA, Joonatan(フィンランド)
なんと、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでは、あのペッカ・サヴィヨキ Pekka Savijoki氏のお弟子さんだったそうな!その後、モーリス・ラヴェル音楽院(クリスチャン・ヴィルトゥ氏に師事)、サン=モール音楽院(ニコラ・プロスト氏に師事)、パリ国立高等音楽院(クロード・ドゥラングル氏に師事)等で学んだ。前回大会のセミファイナリストでもある。ファーストネームは、ヨナタン、と読むそうな。

ROGINA, Miha(スロヴェニア)
もはや説明の必要もないでしょう。リュブリャナ音楽院でMatjaž Drevenšek氏に師事し、フランスへ留学。セルジー・ポントワーズ音楽院(ジャン=イヴ・フルモー氏に師事)、ヴェルサイユ音楽院(ヴァンサン・ダヴィッド氏に師事)、パリ国立高等音楽院(クロード・ドゥラングル氏に師事)等で学んだ。ピアノの李早恵さんとの室内楽団であるDuo Kalypsoにて、数々の国際コンクールで入賞しまくっている。前回、前々回大会ではセミファイナリスト。第2回ジャン=マリー・ロンデックス国際コンクールでは3位を受賞。2007年来日時に初めて演奏を聴いたが、まさに圧巻であった(日本のサックスが、10年間置いてけぼりにされていると感じた)。

SOUILLART, Alexandre(フランス)
モーリス・ラヴェル音楽院(クリスチャン・ヴィルトゥ氏に師事)、モンペリエ音楽院(フィリップ・ブラキャール氏に師事)を経て、パリ国立高等音楽院第3課程でクロード・ドゥラングル氏に師事している。ADAMI(芸術家演奏家権利管理非営利団)クラシック大賞受賞。既に教員免許も取得し、いくつかの音楽院で教鞭をとっている。Osmose四重奏団メンバー。日本のサクソフォン奏者、安井寛絵さんと親交が深く、2009年に初来日した。

ZIMIN, Nikita(ロシア)
モスクワ第2地方音楽院(プロコフィエフ音楽院)卒業後、現在はグネーシン音楽学校でマルガリータ・シャポシュニコワ教授に師事。第2回ジャン=マリー・ロンデックス国際コンクールでセミファイナリスト。第4回のアドルフ・サックス国際コンクール優勝者であるセルゲイ・コレゾフ氏と並ぶ、ロシアの若き俊英。YouTubeのここのアカウントに彼の演奏がたくさんアップロードされているが、豪快かつエモーショナルな演奏をする方である。

DIRICQ, Simon(ベルギー)
ベルギー王立モンス音楽院に学んだのち、フランスへ留学。ヴェルサイユ音楽院でヴァンサン・ダヴィッド氏に師事したのち、パリ国立高等音楽院でクロード・ドゥラングル氏に師事。現在は卒業している。いくつもの国際コンクールでの入賞歴がある。前回大会では、セミファイナリストだった。Ensemble Squillanteメンバー。

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経歴をきちんと調べると、見えなかったものが見えてくるが…。とりあえず結論としては、

フレンチスクール、強し!

といったところ。もう、圧倒的すぎて開いた口がふさがらない…。国籍が違えど、ほぼ全員がフランスで学んだ奏者である、という状況は、1978年のギャップ国際コンクールでの状況を想起させる。ちなみに今回は、前回まで幅を利かせていたスペインの奏者の参加が少なが、もしスペイン勢の参加比率が高ければ、ファイナルの状況が多少なりとも変わってきたのではないかとも思う。

Dinant 2010: Finalists

Here is the list of finalists of International Competition for Saxophone Adolphe Sax 2010 (Dinant).

http://www.adolphesax.com/index.php?option=com_content&view=section&layout=blog&id=14&Itemid=70

NOVIKOV, Evgeny (Russia)
RAUTIOLA, Joonatan (Finland)
ROGINA, Miha (Slovenia)
SOUILLART, Alexandre (France)
ZIMIN, Nikita (Russia)
DIRICQ, Simon (Belgium)

本選への進出者は、現地時間の20:30に発表された。前評判のとおりのビッグネームな奏者が通過したが、エフゲニー・ノヴィコフ Evgeny Novikovという名前は初めて聴いた。ロシア勢、強いですね。ちなみに、検索すると同名のラリー奏者の名前が出てきてしまい、マトモに調べることができない(追記:プログラム冊子を調べてみたところ、ロシア出身とはいっても学んだのはフランスがメインだそうな)。

本選は11/12より始まる。すでにご存じの方も多いかもしれないが、本選の演奏はライヴ中継されない。演奏者は、お互いの演奏を聴くことがルールで禁止されているからである。

(追記)
集計ページのアップデートも行った。さすがにファイナルともなれば集計・分析の必要も無いだろうと判断し、この程度の情報に留めておいた。
日本語ページ:
http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_jap.html
English Page:
http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_eng.html

2010/11/10

Dinant 2010:二次予選…

二次予選進行中。昨日は中島諒さんと、ドイツの女性奏者の演奏を聴くことができた。本日は頭から聴けたが、ミーハ・ロギーナ氏、アレクサンドル・スーヤ氏、ニキータ・ツィミン氏と、ビッグネームが連続するブロック。現在はニコラさんという、この方も非常に素晴らしい音楽性とテクニックをもったプレイヤーの演奏を聴いている。誰しも一歩も引かず(当たり前か)、それぞれが素晴らしい演奏を披露しているさまを聴くことができた。

それにしても、例えばロシア奏者の演奏は個人的にvery impressedである。前回のセルゲイ・コレゾフ氏もそうだったが、ハマった瞬間に一気に聴衆を惹きつける魅力的な演奏が飛び出す。時に愚直なまでのストレートな音楽表現は、その演奏者の精神性を覗く気がするのだ。私は、例えばジャズ、プログレッシヴ・ロック、タンゴ、フュージョン(特に国産)、ラテンといった音楽分野にも興味を持っているが、そういったものを聴くときに刺激される部分と同じところが反応するような、そんな気がする。

二次予選は、課題曲の「Kotekan」でかなり差が付いていると感じた。前回のアドルフ・サックス国際コンクールの本選で課題曲として委嘱された作品だが、奏者にとんでもない負担を強いる難曲だ。そしてピアニストも大変そう…。そこに引き続いて現れる選択曲で、転んでしまうこともしばしば…。いやはや、登攀することは容易ではないらしい。聴いているぶんには良いのだが。

ちなみに、「Kotekan」作曲者のPiet Swerts氏は、ピット・スウェルツと発音するのが良いらしい…と、審査員の原さんのブログに書いてあった。というわけで、みなさまもこれからそうやって発音しましょう(^∀^)ノ
http://blog.goo.ne.jp/hara-sax/e/385e14ec756fc7dd045223e90fc8cf76
原さんのブログ記事に書いてある「クロノス」四重奏版については、以前ブログの記事で取り上げた。ここから試聴可能。

2010/11/09

Dinant 2010:一次予選の動画

二次予選も始まったところで(いま中島諒さんの演奏をライヴで聴いているところ)過去の話に戻ってしまうが、一次予選の動画が、少しずつアップロードされている。まだ全ての動画はアップロードされていないが、今後少しずつというところだろう。

公式アカウントはこちら。
http://www.youtube.com/user/AdolphesaxTV

こちらは何のアカウントだろう?コンクールのウェブコンテンツに携わるAdolphesax.comの、Daniel Duranさんのアカウントだろうか?(おとといメールしたとき、ニックネームでDanyと名乗っていた)
http://www.youtube.com/user/dany1es

もちろん、二次予選も、非常に見ごたえがあって楽しい。やはり醍醐味はライヴで興奮を共有すること!秋の夜長はぜひディナンの中継を楽しみましょう。

2010/11/08

Dinant 2010:集計ページに二次予選情報追加

二次予選出場者のリストに加え、選択曲の割合、自由曲の状況についてもグラフを追加した。また、他の部分で多少の修正・情報追加を行った。

日本語:
http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_jap.html
英語:
http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_eng.html

それから、これはKei.Kさんのブログから引っ張ってきたものだが、一次予選の結果発表式の様子がYouTubeにアップロードされている。なかなか臨場感があって面白い。

Dinant 2010:Semi-Finalists

The information from Adolphesax.com http://adolphesax.com/index.php?option=com_content&view=article&id=781&Itemid=761

Dinant 2010 Semi Finalists:

KUSHNAROV, Volodymyr (Ukraine)
LEE, Wonki (South Korea)
Mijovic, Blaz (Slovenia)
NAKAJIMA, Ryo (Japan) 中島諒
NIEDERSTRASSER, Kirstin (Germany)
Novikov, Evgeny (Russia)
PAGE, Stephen (USA)
Pellens, Pieter (Belgium)
Rautiola, Joonatan (Finland)
Rogin, Miha (Slovenia)
SOUILLART, Alexandre (France)
Zimin, Nikita (Russia)
Arsenijevic, Nicolas (France)
CVERLE, Peter (Belgium)
DIRICQ, Simon (Belgium)
Fusik, James (USA)
HONDO, Makoto (Japan) 本堂誠
HYDE, Joshua Malcolm (Australia)

日本人からの参加者で、2次進出者は2名。その他、ミーハ・ロギーナ氏、アレクサンドル・スーヤ氏、ニキータ・ツィミン氏あたりの名前が見える。

(追記)
集計ページのアップデートも行った。とりあえず速報扱いということで、細かい集計・分析・追記は後ほど。実は、いろいろと書きたい情報があるのだが追いつけていない。
日本語:
http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_jap.html
英語:
http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_eng.html

2010/11/07

Tsukuba Saxophone Quartetの演奏予定

Tsukuba Saxophone Quartet、いろいろと滞っていたり動いていたりなのだが「まずは演奏会を」ということで動き始めた。

2011年5月22日の午後に、東京都大田区の大田区民プラザにて演奏会を開催する。ほぼ確定。

プログラミングについてはまだ構想の段階だが、J.S.バッハ/伊藤康英「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より"シャコンヌ"」と、「Trip to Skye」「An Awen」は必ずプログラムに入れたいと考えている。その他、何とかして楽譜を入手しようとしている珍しい作品が2つと、楽譜は比較的手に入りやすそうな作品が1つ。四重奏ばかり、5曲ないしは4曲くらいだろうか。やりたい曲ばっかり集めたら、ジャンルがまちまちになりそうでちょっと心配。聴いて面白い曲であることに間違いはないはずだが。

実は、四重奏オンリーのプログラムってこれまでの演奏会でやったことがなくて、大体がいろんな編成を交えてのプログラムがほとんどだった(そういえば毎回ソロはやっていた)。ずっと四重奏ばかりだとお客様も飽きちゃうかなあと心配しつつ、しかしそういったなかでもTsukuba SQらしい演奏をしていきたいなあと思っている。

昨日の夜は練馬区にて練習のキックオフだった。響き過ぎの部屋で辛かったが、なかなか好感触。上手に練習を進めていきたい。

自主公演の演奏会以外にも、協会のコンクールに出てみたかったり(まずは録音審査が…汗)、第2回のサクソフォン交流会に出てみたかったり、その他なんやかんやで演奏したかったり、いろいろ。

Dinant 2010:Adolphesax.comチームによる写真

ディナンのネタばかりで恐縮ですが(苦笑)。Adolphesax.comチームは、ライヴストリーミングのみならず、この国際コンクールの写真を撮影し、公開している。もちろん、参加者のみならず審査員団の写真もたくさん…原博巳さんもいろんなところに写っている。すべての写真はFacebookで日付順に公開され、11/5の写真が最新。Exif情報が判らないのだが、被写界深度の浅い写真もあり、一眼かミラーレス一眼だろう。いずれも高クオリティ(演奏者の毛穴まで見える…とは言い過ぎか)。

http://www.facebook.com/photos.php?id=68736092987

上記ページはFacebookに登録していなくても見られるはずだが、ぜひこれを機に登録してみては?Twitterの次にはFacebookのブームが来そうな気がするなあ。

Dinant 2010:ライヴストリーミングリンク先変更

Adolphesax.comのチームによって運営されているディナンの国際コンクールのライヴストリーミングだが、リンク先を変更した。これまで、Ustreamのページへ直接リンクを張っていたのだが、ぜひ一度Adolphesax.comも訪れてほしい、とのこと(笑)。ということで、下記ページから飛んでください。

http://www.adolphesax.com/index.php?option=com_content&view=section&layout=blog&id=14&Itemid=70

何度かコンクール中継を観ている方ならば、もう大丈夫でしょう。上記リンクをクリックして、一番目立つ絵をクリックすれば、ストリームページへアクセスすることができる。さて、本日は一次予選最終日。今もライヴストリーミングを観ているが、150名近くの参加者のうち果たして誰が二次予選へと進出するのだろうか。前評判通りのビッグネームの進出、はたまた未知の大スターの誕生など…本当にドキドキする瞬間だ。楽しみだなあ。

2010/11/04

Dinant 2010: 5th International Competition Adolphe Sax Unofficial Info & Summary

I uploaded the unofficial information and summary of 5th International Competition Adolphe Sax (Dinant) 2010. Please click the link below. The page includes the information: the ratio of selected pieces and participants' nation in 1st round.

http://www.geocities.jp/kuri_saxo/notes/dinant2010/dinant2010_eng.html

I will update the contents of this page when each time 1st, 2nd and final round finishes.

2010/11/03

Dinant 2010:いつもの集計ページ

サクソフォンのための大きな国際コンクールのたびに書いている集計ページだが、今回も準備してみた。下記ページからたどっていただきたい。英語版を準備するようになったのは2008年のJML国際コンクールからで、Doug O'Connor氏からのリクエストがきっかけ。今回は、最初から作ってみたのだが…果たして国外からのアクセスはあるのだろうか("取り急ぎ"公開を目指したため、文章はまだまだサボリ気味ですが)。

http://www.geocities.jp/kuri_saxo/

曲目や国籍の集計は、かなり手間で、二つ合わせて1時間以上かかってしまった。プログラム冊子をゴールデンの情報源にしているとカウントミスなども頻発してしまって…。まあ、その一番大変な作業は無事終わって集計ページに反映できたので、良しとしよう。

いつもはHTMLのタグ打ちで作るが、手間と時間の問題を考え、Microsoft Wordで作成。ウェブページ変換の処理(特に画像…)は文句を言いたいところもあるが、お手軽さを考えればまあ良し。というか、HTMLとCSSとFTP使ってページをメンテすること自体、もはや時代遅れなのかもしれないなあ。何か別の管理方法を考えたほうが良いのだろうか。

2010/11/02

Dinant 2010、中継観てます

配信のホスト先が、Ustreamになった(URLは変わらず)。最初からそうすれば良かったのに…。

http://adolphesax.com/index.php?option=com_content&view=section&layout=blog&id=14&Itemid=70

11/1の午後の部を少しと、11/2の午後の部を少し、それぞれ観ているが、いやあ、面白いですね!まさに人それぞれ、とても上手な演奏からだいぶ危険な演奏まで、いかにもコンクールらしい趣。

ゴトコフスキーとバッハと選択曲で差がつくのかな?と思っていたのだが、素人目から聴いてもその差は歴然。バッハまで聴いた時点で、「あ、上手いなー」と思えるプレイヤーと、そうでないプレイヤーが何となく判ってしまう(コンクールの恐ろしいところだ)。もちろん、会場では音色や細かなニュアンスまで聴きとることができるはず。そう考えると、いくら参加者が多いとはいえ、18人を選び出すのは審査員にとっては意外と難しくない作業なのかもしれない…。

プログラム冊子と、タイムテーブルは、下記リンクからたどることができる。視聴時の参考にされたし。

プログラム冊子(90Mbytes近くあるので注意): http://www.adolphesax.com/doc/Adolphesax.com_EUROP-A%20SAX%20Complet.pdf
タイムテーブル: http://www.adolphesax.com/doc/Adolphesax.com_Tableaurecapitulatifelimsite.pdf

2010/11/01

Dinant 2010開幕

ということで、11/1からアドルフ・サックス国際コンクール(ディナン)開幕。最初の演奏は、プログラムによれば現地時間の14:00(日本時間の22:00)ころからのはず。ライヴ中継も観られることだろう。

審査員もようやく発表された(いつもはもっと発表が早かったのだが…?)。日本からは原博巳さんが選ばれている。審査員についてはまた今度書く予定。

http://adolphesax.com/index.php?option=com_content&view=category&id=91&Itemid=720