2010/08/05

アル・ガロドロ氏の録音

アル・ガロドロ Al Gallodoro, Alfred Gallodoro氏の録音を、神奈川県にお住まいのT様から送っていただいた。ガロドロ氏、2年ほど前に惜しまれつつ鬼籍に入ったが、ポール・ホワイトマン楽団のスター・サクソフォン奏者であり、80年近くも現役で演奏活動を続け、数多くの録音を残した偉大なサクソフォン奏者である。経歴についてはmckenさんのブログ記事に詳しいので、ぜひそちらをご覧頂きたい。

お送りいただいたのは、阪口新氏(!)がLPからテープへと録音し、それをT様がダビングさせてもらったもの、とのこと。プログラムは、以下。

Summer Time
Hora Staccato
Dark Eyes
Indians Summer
Oid Vienna
Czardas
Jalousie
Liza

ああもう、本当に素敵な演奏だ!すっと身体に染み入るようなヴィブラートと、温かい音色、上質なフレージング。そして、驚くほどのテクニック。1930年代から40年代にかけての、アメリカのポピュラー音楽界が輝いていた時代の音楽だ。聴き進めていくうちに、タイムスリップしてしまいそう。私はガロドロ氏の演奏を初めて聴いたのだが、一発でファンになってしまった。復刻CDがいくつか出ているようなので、手に入れてみようかな。

休日の昼下がり、こんな音楽を聴きながらウトウトできたら、最高かも。はたまた、一日の終わりに、ミルクティーを飲みながら聴けたら、それも最高かも。こんなシチュエーションで聴きたい!と思わせる音楽って、凄いですね。

T様からは、他にも貴重な録音をお譲りいただいた。追って紹介していきたい。

2 件のコメント:

mi さんのコメント...

こんにちは。突然すいません。
kuri_saxさんのブログを拝見し、音楽やサクソフォーンについて大変博識でいらっしゃると感じました。

そこでお聞きしたいことがあります。

パリ・コンセルヴァトワールにおける教育や作曲の傾向、サクソフォーンの卒業試験曲・委託曲に関する情報はどこで得られるのでしょうか。

私は現在大学4回生で、フランス・サクソフォーンの傾向について論文を書こうと考えいるのですが、コンセルヴァトワールやコンヴァト内のサクソフォーンに関する書著が見つけられません。

もし何かご存じでしたら、教えていただけないでしょうか。

よろしくお願いします。

kuri さんのコメント...

> mi様

初めまして。コメントありがとうございます。

フランスのサクソフォン史については、次の書籍をお勧めします。内容はフランス語ですが、ご参考になれば幸いです。

http://kurisaxo.blogspot.com/2008/07/saxophone-la-franaise.html