2010/05/12

うた

どちらもちょっと前にYouTubeで見つけた映像で、すごいなあと思って聴いている。いくらサクソフォンの名手を聴いても、これに匹敵する「うた」を歌える人は、なかなかにいないだろう、と思う。ちょっと感動してしまった。

美空ひばりが歌う「リンゴ追分」。おそらく、彼女が15歳くらいの頃かと思う。最初、ひとこと、ふたことしゃべってから歌い始めるのだが、その時の目つき・オーラの変化に「!?」と引き込まれ、次の瞬間には見事な大人の歌い手に変貌を遂げる。これはすごい。


KLANG Weblogでも紹介されていたため、知っている方も多いのではないだろうか。エドゥアルド・ヒルというロシア…じゃなかった、ソヴィエトの歌謡曲界の大物が歌う、「I am very glad, because I'm finally returning back home」というヴォカリーズ。踊りとか表情とか、なぜヴォカリーズなのかとか、ツッコミどころは満載なのだけれど、トンでもなく上手い。


声の表現力の高さを思いさらされた気分だ。オペラ等は食わず嫌いでほとんど聴かないのだけれど、こういうのもたまには聴かないと。

6 件のコメント:

mcken さんのコメント...

美空ひばりさんはスゴイですよ。
ジャンルを超越した天才、てこういう人の事を言うんだと思ってます。クラシックのサックスにもそういう人が現れてほしいと願うこの頃です。

匿名 さんのコメント...

ご無沙汰してました。
ひばりさんの件、同感です。僕がモイーズという人のファンであることをごく一般の音楽好きというわけでない方に説明するときには「フルートの美空ひばりみたいな人でね」と言うようにしています。(笑)
オペラも1930年代の歌手にはいい人がいますよ。

kuri さんのコメント...

> mckenさん

まさに天才ですね。天性のものと努力の、素晴らしい融合なんだと思います。数多の「天才」も、ホンモノの前では凡人に見えてしまいます。
いやあ、それにしても良いなあ…はまってしまいそうです。

kuri さんのコメント...

> Sonoreさん(ですよね?)

フルートの美空ひばりですかあ。なるほど。サクソフォンの美空ひばりは…残念ながら未だ出てきていないでしょう。
オススメの歌手などいましたら、ぜひ教えてください!最近、きちんと歌モノも勉強しなければならないと思っています…。

Sonore さんのコメント...

はい。Sonoreです。うっかり「匿名」ボタンをチェックして投稿してしまいましたが、内容からお分かりいただけるかと・・・・。
最近の歌手からは学ぶことより不快感を得ることの方が多くて困っています。明確なスタイルを持った歌手からは学ぶことが多いのですが、そういう時代ではないのかもしれません。

kuri さんのコメント...

> Sonoreさん

サックスや、歌に限らないのかもしれません…。何もかもが小粒になって、かつてのような「巨星」さえ聴いておけば十分!という状況は、もはや過去のものですね。それを覆すくらいの天才が出てきて欲しいのですが、、、