2010/03/21

Naxos Music Library

Naxos Music Library (NML)

3月頭から登録して楽しんでいるのだが、ものすごいサービスだなあと感じている。私は、基本的にCDはクラシック・サクソフォンのものしか買わないというポリシーを貫いている。しかし、例えばちょっと話題になるようなクラシックのスタンダードを聴きたいとき…例えば、今日、3/21はバッハの誕生日だが「マタイ受難曲」を聴きたいとふと思ったときに、検索をかけて一気に10種類以上の音源を引き出すことができる…は、その名の通り"図書館"のような便利さで音楽を楽しむことができるのだ。

"Naxos"の名前からすると、まるでナクソスレーベルのCDしか扱っていないような印象を受けてしまうが、実はクラシックのインディーズレーベルが多数参加しており、むしろ取り扱いCDはそちらのほうが幅を利かせている雰囲気がある。インディーズ、とはいっても、例えばBISやAlbany、Challenge Classics、Chandos、Caprice、Innova等錚々たるレーベルが名を連ねている。

これで月額1890円か…。月に1枚CD買うつもりで登録したのだが、それ以上に活用出来ている感じ。音質は、WMA128Kbpsということで、割り切っている。

なんだかNMLの宣伝みたいになってしまった。それにしても、これ、作り手のほうにはどうやってお金が支払われているのだろうか。例えば、再生数に応じていくら、とか?それとも、一括でお金を払って権利をまるごと買い取ってしまうような感じなのだろうか。こんなことを繰り返していくと、インディーズのクラシックCDはますます売れなくなってしまうかもしれないが。

…というか、CDが売れないからこういったサービスが成り立つのだろうな。売れないCDを放っておくよりも、ナクソスに買い取ってもらった方が利益にはなるだろうし、聴いてもらえるしで、結果的にはB<->BとB<->Cのどちらでも利益関係が出来上がって、お互いが得をするという図式になっているのだろう。

だれも損はしていない(であろう)はずなのに、なんか寂しいな。レコードの時代は、「一枚作る」ということはそんなに簡単な話ではなかったはずだ。こんなところで、"音楽のデフレ"を実感することになろうとは。

(登録して活用しておいて、そんなこと言っているんじゃないですよ、という批判も受け付けます)

2 件のコメント:

DONAX さんのコメント...

>クラシック・サクソフォンのものしか買わない

クラシックのサクソフォンのCDを誰が買うのか?というと99%同業者ということになると思います。

さらに音楽の質からいうと外部からのリピーターが限りなくゼロに近い・・ように思えてなりません。これは悲観的すぎるかな?

ともあれ、Amazon.comでは日本からダウンロード販売が使えませんから、わざわざ音盤を買ったのですがその内容にがっかりしちゃいました。やっぱり試聴できると良いですよね。

kuri さんのコメント...

> Donaxさん

> さらに音楽の質からいうと外部からのリピーターが限りなくゼロに近い・・ように思えてなりません。これは悲観的すぎるかな?

これは、あまり認めたくない事実ではありますが、実際そうなのかもしれません…。いちおう、それでも需要と供給が成り立っているのは幸い、ですかね。