2009/11/08

Robert Black氏の経歴

シカゴ・プロ・ムジカに参加しているロバート・ブラック氏の経歴が気になったので調べてみた。おなじみ、Harry R. Gee著「Saxophone Soloists and Their Music 1844-1985」の、ブラック氏の項目を訳してみた。

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1951年10月21日、オクラホマ州センチネルの生まれ。1969年まで、Interlochen Arts Academyにて、ジャック・クリプル Jack Kripl氏にサクソフォンを学んだ。その後ノースウェスタン大学に入学し、フレデリック・ヘムケ氏のもとでさらに研鑽を積んだ。シカゴでいくつかの音楽賞を受賞したのち、1971年、M.H.Berlin Foundationの助成を得てフランスへ留学し、ジャン=マリー・ロンデックスのもとで学んだ。フランス在住時には、ボルドー管弦楽団との共演の模様がしばしばフランス国立放送で放送されるなど活躍し、最終的にボルドー音楽院で一等賞を獲得して卒業した。ブラック氏は、イギリスでも活躍している。1972ん年に、Wigmoreホールにて演奏を行い、1976年の世界サクソフォンコングレスでも演奏を行っている。
ブラック氏はこれまでに、シカゴ市民交響楽団、セントルイス交響楽団をはじめとする、数々のオーケストラと共演している。また、シカゴサクソフォン四重奏団のソプラノサクソフォン奏者としても活躍している。教育者としては、1977年よりルーズヴェルト大学の教授職に就任し、後進の指導にあたっている。

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以上。この書籍に掲載されている情報は、1985年時点のものなので、この後さらに経歴を積んでいったと思われるが、この若いころの経歴を見るだけも、おおまかな流派は読み取ることができる。というか、シカゴSQのソプラノサックスプレイヤーだったのですね(今はメンバーが変わっている気がするが)…知らなかった。

また、1932年生まれの作曲家、ウィリアム・カーリンズ William Karlinsが「協奏曲」と「四重奏曲第二番」をブラック氏に捧げているようだ。親交が深かったのだろう。

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