2009/08/11

Google Chromeについて思うこと

私の普段使いのウェブブラウザは、Google Chromeである。昨年の9月に発表されて以来、10月頃に一週間ほどFirefoxに戻ったこともあったが、やっぱりGoogle Chromeのほうがいいなと思い、ずっと使い続けている。

このブラウザが素晴らしい点はいくつかあるのだが、まずは何と言っても「速い」こと。「速い」という感覚は、ずっと同じブラウザを使い続けているとわからないものなのだが、こうして乗り換えてみると実感できるものだ。私はiGoogleをブラウザ起動時のホームページにしているのだが、そのページを開いただけでその体感的な差が生じる。WebKitによるHTMLのレンダリング速度に加えて、JavaScriptレンダリングのV8エンジンの速さが効いているのだろう。

起動が早いのもなお好感度高し。Windowsのクイック起動バーの1クリックで、数秒で立ち上がるのが嬉しい。これは、かつてのInternet ExplorerやFirefoxでは考えられなかったことで、パソコンつける→ブラウザ起動する、のシーケンスで、ストレスを感じなくなったのだ。

タブが最上段にあるインタフェースというのも、昔はあまりありがたみを感じなかったのだが、今ではかなり便利に感じている。横に広いフルHDのモニタを使用しているため、時々YouTubeのウィンドウを横にならべながらブログを書きたい、というように複数のウィンドウを開くことがあるのだが、マウスのドラッグ&ドロップでサクっとウィンドウを分けることができるのが嬉しい。

これだけ充実したブラウザにもかかわらず、発表当初、多くのユーザーがこのブラウザを試用しては、使うのをやめていった。やや癖のあるインタフェースや、HTMLレンダリングの互換性が問題であったのは確かなのだが、何よりもGoogle Chromeの初期バージョンにおける最大の問題点は、Adobe Flash Player利用時の不具合である。Flashプラグインが起動しているときに、プラグインがクラッシュすることが多かったのだ。そのため、当時のバージョンでYouTubeやニコニコ動画といった人気のコンテンツを使用するユーザは、ストレスを感じ、結果としてGoogle Chromeから離れてしまったということだ。初速を与えるべき段階で、このような大きな失敗があったことは確かなのだが、だが確かに少しずつGoogle Chromeのシェアは増加している。

ウェブのリッチコンテンツ化は進み、昔は大したこともないと思われていたウェブの閲覧が、それ相応のマシンパワーとブラウザを欲するような状況になっている。ウェブの世界はこれからどこに行くのか?という疑問に対して、すでに、進むための手段(ユーザが用意すべき環境)は明らかだ。この流れの中で、ブラウザはどうあるべきか。私自身は、やはりGoogle Chromeこそが、現在における最適解なのかなあと感じているのだ。

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