2008/10/04

JacobTV「Grab It!」の元ネタ

JacobTV(Jacob ter Veldhuis)の「Grab It!」は、1978年にアメリカで製作されたドキュメンタリー番組「Scared Straight!」内の音声をコラージュして作曲されている。同番組は1978年のアカデミー・アワードなる賞を受けているそうで、視聴者に衝撃を与えた作品であるようだ。内容は、受刑者たちのプレゼンテーションを通して、刑務所生活の実態を若者たちが知る…というもの。いや、そもそも、15歳から19歳の若者たちを、囚人と引き合わせる、という設定からしてなかなか強烈だ。

YouTubeにそのドキュメンタリーがアップされている。1978年の「Scared Straight!」に、後日談を付け加えた「Scared Straight! 20 Years Later」というフィルム。6本もあるので、貼り付けは遠慮してリンクだけ貼っておく。

Part1: http://jp.youtube.com/watch?v=ocQFb_BQ33c
Part2: http://jp.youtube.com/watch?v=S_Fw2y2S6Ew
Part3: http://jp.youtube.com/watch?v=cjO9LQvDDww
Part4: http://jp.youtube.com/watch?v=jEiwmcicOu0
Part5: http://jp.youtube.com/watch?v=5Rs4tn-puHw
Part6: http://jp.youtube.com/watch?v=s5FNmZ7HIEI

字幕もないし、スラングばかりで正直何を言っているのか良く分からないのだが、「Grab It!」中に出てくるフレーズをいくつも聴き取ることができる。冒頭の「Speak it up! I said speak it up, Mickey Mouse speak it up!」って、ここで言っていたのかー、とか。ドキュメンタリーの最後に置かれた、撮影当時に服役中だった男との再会シーンでは、不意に感動してしまった。「Actually you don't go back, never. / Never! / Never. / You should stay cool. / You, too.」…。

実は演奏会当日の朝にこの映像を見つけ、そのまま食い入るようにすべて観てしまった。観るのと観ないのとでは、「Grab It!」のサウンドトラックから感じられるリアリティが違う。直前だったが、今思えばかなり演奏の助けになったのかなと感じる。

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