2007/05/26

悪寒

著作権がらみの納得できない判決って今までもいくつか出ていたけれど、今回のこの判決は、さすがに「インターネット上のサービスが崩壊する!」という悪寒を覚えた。目を疑っていろいろ調べていったところ「裁判所と言えど、『間違った』判決を下すこともあるんだなあ」という、別の意味での悪寒に変わっていったが。

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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070526k0000m040090000c.html

これ、きちんと判決に従うならば、ウェブ上にデータを個人データを保存するサービスは、著作権が適用されるデータをユーザがアップロードした途端、違法と言うことになる…。しかも責任を問われるのはサービスを提供する側ときたもんだ。「自分専用のデータストレージサービスに、音楽や画像のバックアップを保存」って、私も普通にやっているけど…。

「えええっ、なにそれ!?」と思って少し調べてみたら、兎にも角にも、今回の判決を下した裁判官である高部真規子さんという方は、ストレージサービスに対して無知な方のようだ。それならばしょうがない。上告?控訴?して、きちんとした結論が出てくれるならば良いや。

例えば、ウェブを全く知らない人に、「ストレージサービスってのがあってね、自分で音楽ファイルを保存しておいて、好きな時にダウンロードできるんだよー」と説明すると、「"音楽をダウンロード"するのって、いけないことじゃないの?」という疑問が帰ってくるあの感じかな(笑)。Winny事件などを経て有名になった"ダウンロード"って言葉が、もはやそれ自体が悪い言葉のように勘違いしてされているみたいなね。

と、普段はあまり裁判やら政治やらと音楽が関わる話は書かないのだけれど(法律などに関して無知なので危険)、さすがに驚きを通り越して呆れたので、スケッチ程度に書いてみました。たぶん数ヵ月後には、この記事を笑い飛ばせるような状況になっていることでしょう。

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