2007/01/15

フルモー四重奏団のライヴ盤@松本

ようやく入手。2002年にフルモー四重奏団が来日した際、長野県松本市のザ・ハーモニーホールで行われたリサイタルをまるごとライヴ収録したCD。数年前から存在だけは知っていたのだが、あまりの情報量の少なさにほとんど入手をあきらめていた(ザ・ハーモニーホールに問い合わせもしてみたが、的確な回答を得られなかった)。ところが、たまたまネット上で売られているのを見つけ、10ユーロ(1500円くらい?)と安かったこともあって手が伸びたのだ。

ザ・ハーモニーホールと言えば、地元でも屈指の響きを誇る室内楽ホール。実は出身地が近く、2002年のリサイタルも本当は聴きに行きたかったのだが、確か受験勉強の真っ最中で、ガマンしたような覚えがある。

ペラペラな紙のジャケットに入っていた。表面にはでかでかと「Fourmeau Saxophone Quartet フルモー・サクソフォン四重奏団 Live in Matsumoto」。裏面にはスポンサーであるVandoren、feeling musique Paris、Yamahaの刻印が確認できるが、レーベルは不明。あとはトラック・リストとメンバーのリストだけ。自主制作盤だろうか?

ヴィヴァルディ「序曲」
バッハ「G線上のアリア」
ヴィヴァルディ「協奏曲ト短調」
ピエルネ「民謡風ロンドの主題による序奏と変奏」
ラヴェル「ボレロ」
ピアソラ「タンティ・アンニ・プリマ」「リベルタンゴ」
プティ「ベニスの謝肉祭によるおかしな10の変奏曲」
ミュレーナ&コロンボ「インディファレンス」
ロシュ「ドゥギー・ジャズ」
コリア「スペイン」
ハメル「水晶玉」

普通に演奏してしまえばつまらないだけの何気ない曲目を、絶妙なアンサンブルと音色で聴かせてくれる団体って、実は世界を探してみてもずいぶん稀だろうなあ。(良い意味で)軽やかで、しかもスキのないテクニック。クラシックの小品がほとんどなのに、なんでこんなに楽しいんだろう?フルモー四重奏団天性の才能でしょうなあ。

アンコールではところどころ笑い声や拍手が入っていたりして、「何が起こっているんだー」と歯がゆくもあるが(笑)、ライヴ会場の雰囲気をおすそ分けしてもらった気がして、聴きながらちょっと嬉しくなってしまった。

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