2006/02/23

協奏曲の夕べ

訳あって1988年川崎市で開催された第9回世界サクソフォーンコングレス「協奏曲の夕べ」のことについて調べてみたのだが、日本サクソフォーン協会内のページに詳しく解説されていた。サクソフォーン協会の設立経緯を始め、コングレスのみならず日本のサクソフォーン界の発展を俯瞰するような内容で大変に興味深い(著者は松沢増保氏→http://homepage2.nifty.com/jsajsa/jsa20th.htm)。

「協奏曲の夕べ」は、サクソフォンコングレスの実行委員長だった故・大室勇一氏の呼びかけに応じて当時世界最高ランクの奏者(ロンデックス、デファイエ四重奏団、ヘムケ、ルソー、須川展也!!)がコングレスに集い、大野和士指揮東京都交響楽団を従えて一曲ずつ協奏曲を披露するという催し。出演陣や曲目を見るに、サクソフォーンに関わる向きにとっては大変豪華な演奏会であったようだ。

伊藤康英「協奏曲」は一昨年サクソフォーンフェスティバルで二台ピアノ伴奏により再演されたのだが、その時の演奏は幸運にも聴くことができて大変感動した覚えがある。今週、伊藤康英先生が練習にいらしたときに少しだけその話を伺うと、コングレスのことに話が及んだ。須川氏が演奏した伊藤康英「協奏曲」では先生自身もピアノパートを弾くため舞台上に乗っていたらしいが、須川氏の独奏、大野和士氏や都響のアグレッシブな伴奏に大変感銘を受けたとのこと。…会場で聴いたらさぞかし凄かったのだろうなあ。今となっては決して叶わぬことだが。

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