2006/02/03

異色のアンサンブル

充電期間を挟んだおかげで自身に火が点いてしまったようで…いつまで絶やさず吹けることやら。今日は(正規練習時間の、現役のいないであろう時間に)練習場所に潜り込んで少し吹いてくる予定。

昨夜はRIAXから発売されている、ユージン・ルソーのCD「Eugene Rousseau Haydn Trio of Vienna(RIAX RICA-1003)」を聴いていた。サックス+弦楽器(ヴァイオリン・チェロ)+ピアノという異色の編成で何を演奏するかと思えば、アイシェンヌ「カンティレーナとダンス」やベートーヴェンのトリオ(!)をプログラムに入れてしまったという珍しいCD。

アイシェンヌの作品はまだ日本ではあまり知られていないが、哀愁漂うメロディを湛えたカンティレーナと、対照的に小気味よいテーマを持ったダンスが楽しい作品。2003年のサクソフォーンフェスティバルで演奏されていたようだが、どうやら聴き逃してしまったらしい。ベートーヴェンのトリオ(原曲はクラリネット+チェロ+ピアノ)は、ルソー氏のやわらかく暖かい音色のおかげだろうか、意外なほどに自然に聴ける。続くシュタインやサラスも絶妙なアンサンブルが見事だ。

斬新な編成からすっとんきょうな響きを期待していると、肩透かしを喰らってしまうほど端正な演奏。ルソー氏を始めとする一流の音楽家によるセンスが溢れる一枚。RIAXレーベルのCDは、タワレコなど大手ショップで比較的安価に入手できるのも嬉しい。

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